オトナって一体?!

2002年4月20日
気が付けば15時だった。ウダウダと起き出し、メー
ルチェックすると台本メールが届いていた。軽く
目を通すとリライト箇所が沢山あって、そのまま
放って食事を始めた。会議の時に出てなかった設定
が一杯あって、今からじゃ間に合わないって!

16時30分過ぎにようやくPCの前に座り、覚悟を決め
てリライトを始めた。当然の如く、アシスタントに
振分けられた台詞を全てカットしたり、別の出演者
の台詞に書き換えたりした。実は編集でカットする
だけではなく、台本上でも台詞をカットしている
のでございます。Dに嫌われた出演者は、どこまで
もないがしろにされるものなのです。というか私は
特に根に持つタイプなので極端かも知れませんが。

リライトを終え、身支度して19時過ぎに局に到着。
台本をコピーしてカンペを書いていると『めちゃ
イケ』が始まって、何気に見てたら引き込まれて
全く仕事がはかどらなかった。お金の掛け方と発想
が最高だよね。顔は昔から知ってて、個々の名字も
わかってるのに、どうしてもコンビ名が覚えられ
ないバッファロー吾郎さんとかがツボだった。

結局スタンバイが終ったのが23時過ぎで、それから
帰宅して、ビデオに録った『ゴールデンボウル』を
見ながら夕飯を摂った。昔から金城武には興味が
あったんだけど、彼が出るドラマを見る機会がなく
今まできてしまった。今回は「生まれ変わるなら
この人になりたいベスト3」の一人である黒木瞳さん
が出るので特に見てみたくなったのだ。

コメディと言えども、野島作品である。暗そうな
布石が一杯打ってあった。久々に見た竹脇無我さん
には驚いた。母と「絶対身体壊してるよね!」と
噂していたので、全く健康的な若々しさに「ごめん
なさい」と思った。ちょっとテレビに出ない大御所
は皆、病気療養中と思いがちなのは悪い風習です。

ってなわけで明日は収録です。起きれるか不安でも
ありますが、収録が上手くいくかも不安です。既に
司会さん・アシ・局Pに対して自然な笑顔を作れない
自分がいます。若い頃みたいに反逆して爆発しない
分、陰湿に陰湿にいく傾向があるので、場の雰囲気
を壊し、なおかつ反論出来ない感じを醸し出すこと
が出来ます。だって現場で一番年上なのが私だから
ね〜。(技術さんは除く)

前の局Pは、かろうじて年上だったので敬う気持ち
があったけど、今度の局Pは年下なのです。
当然現場の経験も私の方が上だから、説教される
のが納得いかないのね。たかだかローカル局の局員
よりも、東京の昔はそれなりだった制作会社で修業
を積んだ私の方がDとしての経験は豊富なんだよ!
情報系なんてノウハウさえわかれば誰でも出来る
ような番組しか手掛けてないくせに演出論を語る
なんて10年早いっちゅうの。

流れさえ上手くいけば、私の機嫌の悪さも緩和され
るだろう。80%笑えない自信のある私だけど、なん
とか穏便に済ませたいと思う。それがオトナという
ものだと思う。果たしてオトナに成り切れるだろう
か…心配だ。



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