予想通り『謝罪の王様』の大ヒット舞台挨拶があると知り、午前中の上演回だった
のに若干怯んだんだけど、ちょうど愛犬の犬ドックの日で9時台に行きつけの動物
病院に行かないといけなかったので、どうせ早起きするんだから抱き合わせにして
しまおうとチケットをGETしていたのでした。

ここ最近は気を失うまで飲酒して暑さに対抗して就寝する日々だったんだけど、
さすがに深酒は出来ないので昨晩は軽く缶ビールを飲んで床に就きました。しかし
予想外の蒸し暑さと酒量の足りなさで結局一睡も出来ないまま朝を迎えていました
けどね。頭はスッキリしませんがアルコールが残っていない分、内臓が元気だった
のでバナジューを飲んでキウイと梨を食べて身支度してから愛犬を動物病院に預け
て六本木に向かいました。

確か『なくもんか』の初日舞台挨拶かなんかで行ったことがある映画館なので記憶
を辿って愛車を走らせていたら無事に駐車場に到着。チケットを発券してドリンク
を購入して座席に着くと程なくして上演となりました。2回目なので初見の時に
「布石だったんだ~!」と気付いた箇所の確認が出来たり、逆に初見の時に気付か
なかった細かな出演者の起用を発見したりと更に面白かったです。しつこくしつ
こく小技で攻めてくるのは水田監督がクドカンの狙いを最大限表現してくれている
んだな~と実感しました。

全く睡魔に襲われることもなく2回目の上演を終えました。上演後、水田監督と
阿部さんが登壇されました。満席の客席を見て阿部さんが「平日の昼間にこんなに
集まってる皆さんは何してるんだか…」的な発言をしていて大爆笑でした。確かに
チケットは争奪戦でしたからね。皆さん全うなを仕事してるんだろうか!?

そんな中、主題歌を担当したE-girlsさんが花束を手に登壇されました。水田監督
と阿部さんに花束を渡しつつ、エンドムービーの撮影秘話を話してくれました。
インド映画のような歌って踊って終わる感じにしたくて「今、踊ると言ったら
EXILEしかない!」という考えに行き着いて水田監督がHIROさんに逢いに行って
HIROさんからもアイデアを提案されて壮大な構想が膨らんでいったそうです。
HIROさんも商売上手だなと思ったのは本編にもE-girlsの皆さんがチョイ役で
数々のシーンに散りばめられていたことです。検証VTRで確認する企画があって
正直メンバーそれぞれの顔が判別出来ないんで「あ~そうだったのね…」的な反応
でしたけど、改めてまた確認してみたい気持ちにさせてもらったので作戦としては
OKだったのはないでしょうか!?

初日並みに告知していたようで想像以上の数の取材陣を入れての舞台挨拶だった
ので本格的なフォトセッションなどがあって思っていたより長い時間を阿部さんと
過ごせて至福の時でございました。これでプロモーション活動は一段落だと思う
ので御苦労様でした!って感じですが、次は『シダの群れ』で舞台上での阿部さん
に逢える日を心待ちにして、お稽古を頑張って欲しいと思いながら六本木を後に
しました。

そのまま動物病院に戻り「症状に変化なし」という愛犬の検査結果を聞いて胸を
撫で下ろして帰宅。眠気を感じつつも精神衛生上にリフレッシュ出来たので仕事に
行きましたよ。平日の昼間に映画鑑賞した後でも出来る仕事なので不平不満があっ
ても辞められないのよね…(苦笑)。まあ楽しかったから良いとしましょうかね。


『謝罪の王様』公開記念舞台挨拶@TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
初日舞台挨拶に行きたかったんだけどハズレてしまって、
公開翌日に主演の阿部サダヲさんの出身地である千葉県
内の映画館で公開記念の舞台挨拶があると知りチケット
を探していたら幸運にも定価で譲って下さる方が見付か
って市川まで行って来ました。コルトンプラザは何回か
来てるけど映画館は初めてだったので若干緊張しました。
座席がゆったりしてて観易くていいね~。

主演・阿部サダヲ×脚本・宮藤官九郎×監督・水田伸生という3人で『舞妓
Haaaan!!!』、『なくもんか』と大ヒット作を送り出した第3弾が今回の
『謝罪の王様』です。架空の職業である「謝罪師」を生業とする阿部さん
演じる黒島が些細な出来事から国家存亡の危機まで織りなす、まさに‘謝罪
エンターテインメント’でした。オムニバス形式なんだけど絶妙な感じで
謝罪の定義が盛り込んであって、最終的にそれぞれのエピソードが時系列で
繋がっていたという遊びもあって面白かったな。クドカン作品だから当然の
ように言葉遊びの台詞もあって笑った、笑った。

前作同様に最初の方はテンポ良く笑える場面がこれでもか!これでもか!!っ
てやってくるんだけど終盤から遅々として話が進まなくなって、どんどんと
阿部さんが追い詰められて気持ち的に間延びし掛かってしまうんだけどラス
トに予想外の大ドンデン返しがやってきて爽快感で一杯になるという流れは
健在でしたわ。言ってる台詞はバカバカしいんだけど一瞬泣きそうになる
シーンはヤバかったな…伏線が利いていたので余計に感情が高ぶりました。

最後は主題歌であるE-girlsさんの♪ごめんなさいのKissing Youに合わせ
て阿部さんにEXILEさんにVERBALさんにE-girlsさんという超豪華なメンバ
ーが登場してのエンドムービーに本編の感想を忘れそうになる位の衝撃が
ありました。本編出演者ももちろんですが細部まで豪華なキャストで彩られ
ていて単純に楽しかったです。

本編終了後、阿部さんと水田監督が登壇され客席との質疑応答という流れで
舞台挨拶がなされました。「稲毛で絡まれて本気で謝った話」や「本八幡の
ライブハウスでライブを演ってた話」や「不味いラーメン屋があった話」、
「‘マンタン王国’のシーンはのこぎり山で撮った」など千葉県話をして
くれたり、生で「脇毛ボーボー」ポーズをしてくれたりとサービス精神旺盛
な阿部さんに感激でした。

水田監督の「朝食はカレーライスで朝から頭を活性化して整腸作用もある」
という話も興味深かったです。阿部さんのことを好きで居て下さってる感じ
も伝わってきて、阿部さんについて酒を飲みながら共に語りたいな~って
思ってしまいました。

予想以上に盛り上がって舞台挨拶は終了。売店でパンフとグッズを購入して
帰宅。今までの流れ的に‘大ヒット御礼舞台挨拶’みたいなのがある気が
するので細かくチェックして再度阿部さんにお目に掛かれる機会と作品を
観られる機会があるといいんですけどね。作品自体はホントに面白いので
コアなファンじゃなくても楽しめると思うから是非興味が沸いたら観てみて
下さい!『謝罪の王様』オススメです!!
『奇跡のリンゴ』初日舞台挨拶@TOHOシネマズ日劇。
4月22日に行われた完成披露試写会で既に観ているので『王様の
ブランチ』に生出演している阿部サダヲさんの姿を拝んでから
初日舞台挨拶に参加する為に有楽町に向いました。上映後に取材
陣に紛れて座席に着くと程なくしてキャストの皆さんが登壇され
ました。阿部さんと菅野美穂さんは生放送に出演されていた時と
同じお召し物で何となく不思議な気分になりました。

今作は不可能と言われていた無農薬でのリンゴ栽培を目指した
木村秋則さんという実在の人物のお話で完成披露試写会の時に
ご本人さんが登壇されて飄々としつつもほのぼのした人柄に触れたり、ここ最近の
阿部さんが番宣でTVに出まくりなのをチェックしていく中で作品に傾倒していく
自分が居て、撮影中のエピソードなど既に聞いた話もあったけどひとつひとつが
愛おしく感じられました。

中でも木村さんが育てた奇跡のリンゴを決してどの番組でも食べなかった阿部さん
が本日の舞台挨拶でようやく解禁されて「思ってた以上に旨いっ…」と絶賛してた
のが微笑ましかったです。ヒット祈願の願掛けの意味があったのかもね。ホントに
美味しそうに食べていた阿部さんでございました。

お話的には実際に奇跡のリンゴと言われる無農薬でのリンゴ栽培に成功している
わけだからハッピーエンドなんだけど、そこに至るまでの11年間に悲惨過ぎるエピ
ソードが満載で、木村さんの愚かなまでの実直さとそれを支える家族や親友の温か
さが泣けるんだな~。阿部さんも台本を読んで泣いたとか。実際の撮影でも子供の
作文を読むシーンで自然と涙が溢れてきて止まらなかったらしいです。でも観終わ
って爽快な気持ちになれる作品だと思います。性根が腐った私でも「誰かに優しく
したい!」と思わされましたから。

フォトセッションを終えて初日舞台挨拶は終了。今日でキャンペーンとか番宣が
終了するので菅ちゃんが阿部さんに「お疲れ様でした!」って言っていて公開初日
まではキャストの責任だけど、その後は観客頼みだと思うので私は声を大にして
オススメしたいです…『奇跡のリンゴ』!
水曜日のレディースデーにまた観に行こうと思います!!
『夢売るふたり』初日舞台挨拶@新宿ピカデリー。
昨晩は酒量を控えたんだけど何だかんだで3時近くまでTVを観て
しまい、中途半端な時間にベッドに入った為に結局一睡も出来
ないまま朝を迎えてしまいました。どんよりした気分のまま愛車
で新宿に行くと道中で激しい雨に降られて更にテンションが下が
っていきました。でもギリギリまで駐車場で待機してから会場に
向ってみると雨が上がっていたので少し持ち直しましたけども。

座席に進み、程なくすると進行役の方が登壇されて御挨拶の後、
西川美和監督とキャストの皆さんが呼び込まれました。阿部さん
と松たか子さんが出るのは分かってたけど、田中麗奈さん・鈴木
砂羽さん・木村多江さん・江夏由夏さん・笑福亭鶴瓶さんという豪華な感じになる
とは思ってなかったので圧倒されちゃいましたね。

個々の御挨拶から始まったのですが、松さんの時に最後にお兄さんの染五郎さんを
気遣う発言があって「そっか兄妹だったわ…」と改めて実感したりしました。あと
ウエイトリフティング選手役の江夏さんが映画の為に練習を始めたのに先日の全
日本の大会で2位になったそうで銀メダルを首から提げていたのにビックリしまし
た。その階級の選手層が薄いのかキャスティングがドンピシャだったのかは判断し
兼ねますが、江夏さんにとってはウエイトリフティングと出会えて良かったんで
しょうね。

御挨拶の後は他のキャストに言いたいことを事前にフリップに書いてもらってあっ
て、その発表があったんだけど結局のところ監督を含めて女優陣皆が阿部さんに
謝っていて、阿部さんが相当身体を張ったことが想像出来ました。鶴瓶師匠も撮影
中に思わず「止めとけっ!」という言葉が出てしまった位にエグイシーンがあった
とおっしゃっていましたしね。上映前の舞台挨拶ということで詳細を言えないから
ヒントの連続だったんで期待値がどんどん増していきました。

海外の映画祭への出品も多々あるようで西川監督は明日からトロントに行かれる
とか。かなりハードル上がっちゃってる中で初日舞台挨拶が終了しました。阿部
さんは黒のパンツに真っ青なシャツ&ジャケット姿で本日もそれはそれは可愛かっ
たです。頑張って早起きした甲斐がありました。

場内が暗くなって一瞬睡魔が襲いましたが、上映が始まったら一気に引き込まれて
しまって緊張感で一杯になりました。『ぱいかじ南海作戦』がホントにゆる~い
感じの映画だったから真逆の展開に阿部さんの役者としての面白さをまた見せて
もらった気がしました。まあ基本的な阿部さんの可愛さは良く描かれていて、まに
あ心を大満足させてくれてたのは有難かったです。

でも全体的には女性監督ならではというか登場する女性の哀しい部分を繊細に表現
してるのが伝わってきて正直嫌な気持ちにはなりましたよ。「そこを突いちゃダメ
だよ~!」と思うことばかりだったし「そんな日常を切り取って何になる!?」と
思うシーンもあって女優さん達は演出の何を理解して演じたのか疑問に思うけど、
敢えてそこを狙うのが今時なのかもね。古い人間なのでドキドキしまくりでした
けども。でも男性にはどう映ったのかしらね?

オチとしては若干の考えオチ気味ではあったけどモヤモヤする感じではなかった
ので納得して会場を後に出来て、パンフを購入して帰路に着きました。近場の映画
館でも上演してるのでレディースデーにもう1回観てみようかなって感じです。
嫌な気持ちになりたい女性は必見です…『夢売るふたり』。


『ぱいかじ南海作戦/初日舞台挨拶』@新宿バルト9 シアター9。
完成披露試写会は仕事が抜けられなくて行けなかった阿部サダヲ
さん主演の『ぱいかじ南海作戦』が本日から公開でございます。
ということで初日舞台挨拶に行って来ました。いや~9:10上映
開始はキツイ!連休初日だからか土曜日の時間帯が悪かったのか
渋滞にハマって地元周辺から脱出出来ず、時間ばかりが過ぎて
いきました。何とか都心に入ってからはガンガン飛ばした結果、
駐車場に着いたのが9:06でシアター9は13Fにあるので必死で
エレベーターとエスカレーターを乗り継いで場内に入ると既に
暗くなってましたが予告編が流れているところでホッと胸を
撫で下ろしつつ座席に着きました。ふ~間に合ったぜぃ。

始まって数分で阿部さんの全裸姿がスクリーンに映し出されて「絶対にDVD買い
ま~す!」と心の中で絶叫してました。全裸姿以外にも全編ほぼ阿部さん出ずっ
ぱりなので当然買いますけどね。昨日の『ぴったんこカン・カン』に出てた時に
も「ほぼ出ずっぱりなので阿部サダヲが(生理的に)ダメな人には無理かも知れ
ない…」というようなことを阿部さん本人が言ってたんでホントに納得でした。
映画の中の阿部さんは髪がベリーショートで、私としては長い方が好きだけど
短くても十分堪能出来て、笑いのテイストもシュールから激しいものまで振り幅
が広くて実に楽しめましたし。

西表島が舞台なので青い海と広い空が印象的に描かれていて、そこで飲んでる
ビールがホントに旨そうで、次に観る機会があればビール片手に観たいなと思っ
てしまいました。暑いのも海風のベタベタも嫌いだから実際に海に行きたいと
思わないひねくれ者でスミマセ~ン。虫もダメだからサバイバル生活とかキャン
プとかも無理だしな…。同じ浜辺に居ながら阿部さんの自給自足のサバイバル的
な生活と佐々木希さんと貫地谷しほりさん演じるキャンプ慣れした大阪人の女子
の生活のクオリティの違いの面白さだったり、仲良くなってから両方の生活が
合わさって効率的になったり逞しくなったりという成長具合とかは楽しかった
けどね。

あとピエール瀧さんと斉木しげるさんが面白かったなあ。出てきただけで何か
やってくれそうな期待感で笑っちゃってました。永山絢斗くんも良かったです。
飄々として面白いことを言ってる感じがツボでした。雰囲気がやっぱり瑛太くん
に通じるものを感じましたね。

2時間全くダレることなく一気にラストシーンを迎えていました。現実的な話
からオチがファンタジーだったのは後から思い返せば「?」と思うけど、観てる
時は特に気にならずにエンドロールが流れてたから良しとしておきましょう。

程なくして阿部さん、永山くん、貫地谷さん、佐々木さん、細川徹監督が呼び
込まれて舞台挨拶が始まりました。短パンにジャケットでキレイキレイにしてる
阿部さんはそれはそれは可愛かったです。西表島での長期ロケで相当キャストが
仲良くなったようで裏話がたくさん聞けて爆笑の連続でした。のぞみーるのホテ
ルの部屋を阿部さんと永山くんがピンポンダッシュしてたとか撮影の順番の為に
日焼け出来ない阿部さんが撮影後にメイク部屋でパックしてたとか海中での
長回しの時に阿部さんのアドリブに永山くんが思わず笑ったまま演技を続けてた
とか興味深かったです。

最初の挨拶の時に「数ある作品の中でこの作品を選んで下さって有難うござい
ます」的な敢えて他の作品名を出さない気遣いをしてたのに最後の方になって
司会の人に質問を振られた阿部さんが「別に…」と『ヘルタースケルター』の
沢尻さんを意識した発言をしたり、細川監督が「森山未來に似てると言われて
ます」と『苦役列車』に絡めてみたりと調子に乗っちゃってる感じがとても心地
良かったです。やっぱりちゃんとしてる時間を長く続けられないのが小劇団出身
っぽいよな~。頑張って早起きした甲斐があったと思わせて頂けて有難かった
です。

とにかく笑えて、深く考えることなく観終わってほっこり出来る作品なので癒さ
れたい方は観てみては如何でしょうか?






連休を前に予想外に仕事が多くてサンシャイン劇場で昨日と今日上映される
『なくもんか』を観に行けるか怪しい状況で、昨日は全く無理で今日もかなり
ヤバイ感じではあったけど何とか強行して行って来ました。最終18時の回にギリ
ギリ間に合いそうもなかったので飯田橋から東池袋まで首都高に乗るという金で
モノを言わせる方向でしたけど…(苦笑)

首都高の出口から直で駐車場に入れるので若干の余裕を持って劇場入り出来まし
た。無料の上映会なので老若男女幅広い客層で面白かったんだけど、たまたま私
の後ろの列がおじいちゃんとおばあちゃんのグループでワイワイと楽しそうに
してて「こりゃ上映中に絶対喋るに違いないな」と思ったので前方の席に移動
しました。自由席なので出来るだけ隣りとか前後に人が居ない場所が良かったん
だよね…こっちは阿部さんに集中したいんですけど~!

いざ上映がスタート。遅れて入ってくる客の多さにイラっとしつつも客の反応が
意外と良かったのにビックリ。でもいちいち笑いが長い…言葉遊びだったりボケ
の連チャンとか畳み掛けて笑わせるセリフがあるのに1個目の笑いが長いから次
のセリフが聴こえないことが多々ありました。既に観てる私としては笑いをひと
つ逃した気がして非常に惜しい気持ちになりました。あとボケをわざわざ声に
出して言い直す人が近くに居て何度も心の中で「うるさいんじゃ、ボケ!」と
唱えておりました。私もあんまり映画を観る方ではないけど、わざわざお金を
払ってまで映画を観るお客さんと無料の上映会に来るお客さんとでは質が違うと
改めて感じました。座席での飲食禁止と言われてるのに明らかに菓子類の袋を
ゴソゴソ開けてる音もしてたしね。まあ映画館と劇場の座席の作りの違いもある
かも知れませんが。

…と一連のストレスが溜まる光景が多々ありましたが、結果的にはもう一度スク
リーンで『なくもんか』を観れてホントに良かったです。強行して行った甲斐が
ありました。初見の時は朝早かったということもあり理解力が足りなかった気が
していて、2回目の時は途中までしか観れなかったから、今回が一番作品に感情
が入り込めたと思います。

生き別れた阿部さんと瑛太さん兄弟が父親に捨てられ、母親に先立たれ、その後
を生き抜く為にそれぞれが身に付けた術が切なくて哀しくてね…そうしなければ
生きてこられなかったことにグッときました。その二人がいつしかお互いを認め
て助け合っていく感じも自然で良かったです。たぶん伝えたいメッセージって
この辺なんだと思うんだけど、笑いを含めて他の要素が多過ぎて複数回観て初め
て分かるって感じなのかも!?ってただ単に私がおバカさんなだけかも知れません
けどね。初見で全てを見切る人が居たら相当クレバーな人だと尊敬しちゃうわ。

竹内結子の不倫で生まれた子供達が阿部さんを「お父さん」と呼べなかったのに
実の父親の陣内孝則さんと逢った後に突然呼び出したあたりに何か説明というか
それまでの陣内さんとの関わり具合はどんな感じだったのかが気になったり、
瑛太さんの相方の塚本高史くんは芸人を続けたのか?辞めたのか?というのが気に
なったりしてたからなあ。2時間サスペンス好きなのでいちいち伏線っぽいのに
引っ掛かっちゃうから伏線に意味がない場合、結果的に集中力が散漫って事に
なってしまうんでしょうね。

でも何度観ても思うことは「ハムカツ喰いてぇ~!」って事に尽きるでしょう。
ホントに阿部さんが揚げるハムカツは最高です。そして何度観ても思うことは
「竹内結子が苦手~!!」ですかね。獅童くんの一件からして嫌悪感しかなかった
のに「何故、阿部さんに絡むかね!?」って感じだったのがまだ続いてました。
でも私の獅童くん熱はすっかり冷めて後援会の今年の継続を止めましたけど…。

上映後、爽快気分で首都高を飛ばして帰宅。『なくもんか』は5月21日にDVDが
発売されるので間違いなく即買いでしょう。‘泣ける喜劇’か‘笑える悲劇’か
は個人の判断だと思いますが、私の初見の時は‘泣ける喜劇’だと思いましたが
‘笑える悲劇’に1票かな。ずっしり悲しみが迫ってきましたよ。きっと観た時
のモードに左右される不思議な作品なのかもね…機会があれば是非御覧下さい。

再び『なくもんか』。
昨年公開された阿部サダヲさん主演の映画『なくもんか』ですが
初日舞台挨拶の時にちゃんと観て、その後の大ヒット舞台挨拶の
時は途中で出たので実質1回しか観てないもんで是非もう1回映画
館で観たいと思いながら気付けば上映期間が終わっていました。
11月中旬から12月は色々と忙しかったからね…DVDが出たら買っ
て観ればいいか!と自分を納得させて落胆しないように努めたもん
でした。

昨日、何気に新聞に入ってた広告チラシをつらつらとチェックしていたら新聞販売
所からのお知らせが目に留まって、前々からサービスの一環で娯楽施設とか演歌の
コンサートとか芝居のチケットを取り扱ってるのは知っていたんだけど私のニーズ
を満たしてくれる要素がなかったから利用することはありませんでしたが、まさか
の『なくもんか』の文字に思わずフリーズしてしまいました。4月に2日間に渡って
計8回の上映が池袋であるそうで、販売所に電話してみると招待券がまだあるとの
ことでお願いすると後日自宅まで届けて頂けるとかでホッと一安心です。

上映するであろう映画館のHPには情報が全くUPされてないので座席指定なのかとか
入れ替え制なのかとか詳細が分かりませんが、スクリーンで再度観れることを期待
しつつ楽しみにしたいと思います。入れ替えじゃなければ2回は観たいですなあ…
山ちゃんには何度でも逢いたいですからねっ!山ちゃん、ハムカツ揚げて~!!
結果オーライのWヘッダー。
結果オーライのWヘッダー。
『なくもんか』の大ヒット舞台挨拶を観る為に銀座に行きました。
今週は仕事上でやらなくてはいけないことが山積している為に、
何とか時間をやりくりして5時開演ギリギリに有楽座に到着。間に
合って良かったよ…程なくして阿部さんが山ちゃんのいでたちで
水田監督と登壇されました。生で山ちゃんを観れるとは思って
なかったから新鮮でした。

どうやら阿部さんは山ちゃんの姿で開演前にロビーでグッズの
販売をしていたらしいです。マジかよ~!だったら早く来たのに…
って絶対に今日の予定からは無理だったので仕方ないんだけどね。
それに欲しいグッズは購入済みだから凄く悩んだと思います。
でも阿部さんと触れ合いたかったな、やっぱり。

阿部さんが劇中でハムカツを揚げているシーンから「あげる」というキーワードで
舞台挨拶は進んでいったんだけど、司会の日テレのアナウンサーがテンパり過ぎて
若干スベっていたのが気になりました。フリートークでも充分面白くなりそうなの
にね。困惑気味の阿部さんが気を遣って客イジリしたりボケたり軽くツッコミ入れ
てたりした姿に感心しました。さすがは主演だわ!グッズを販売してたのも「客の
テンションを上げる」という意味があったそうです。

1名だけ当たるプレゼントコーナーになって、その流れから全員に阿部さんの直筆
サイン入りポストカードが配布されることが告げられて来た甲斐があったなとしみ
じみ実感しました。これも「あげる」の一環で「ポストカードをあげる」と掛けて
たみたいです。結果的にはとても有難かったですわ。で、舞台挨拶は無事に終了
して上映が始まりました。

初見の時にはあまり気にならなかった阿部さんと瑛太くん兄弟のあまりにも哀しい
境遇がズシンと心の中に入ってきました。瑛太くんの幼少期をこども店長が演じて
るんだけど今のイメージとは全く違う給食費泥棒だからね…悲惨だわ。阿部さんが
家以外でしか泣かないって設定が切ないし、なんだか笑いながらしんみりした気分
になっていきました。

しかし万事休すでした…6時過ぎまで粘りましたが後ろ髪を引かれる想いで出口で
ポストカードを頂き、有楽座を後にしました。こんなに長い阿部さんファンの歴史
で初めて直筆サインを頂いたかも!?大変嬉しゅうございました。DVDが出たら絶対
買うし、レディースデーであと1回位は観に行くことにします。

ということで新宿に移動。D☆D公演を観に行くのでございます。完全にルートの
選択をミスして渋滞にハマりまくり、本日2度目のギリギリの刑に遭いました。
いつもはハイジアに愛車を停めるんだけど時間短縮の為にFACEの入っているビルの
の地下駐車場に停めて一気に7Fまでエレベーターで昇ろうと入庫を試みるも係員の
不手際か機械トラブルか知らないけど延々待たされて「もう結構です!」と叫んで
強引にバックで出庫して向かいのハイジアの駐車場に移動しました。またハイジア
の駐車場がすんなり停められて、いつもと違うことをするもんじゃないなと軽く
後悔しました。ちっ!

FACEに到着すると既に開演してました。ただタッチの差だったのと座席が通路側
だったので何の違和感もなく座席に滑り込めました。素直にハイジアに入れてたら
完全に間に合ってたよ…更に更に後悔。ちっ!!でも初見よりは客観的に観れて凄く
楽しかったです。

手拍子も自然な感じに発生してたし回を重ねる毎に段々と演者さんも客も慣れて
きてイイ感じになってきてました。更に今日は小寺さんのお誕生日だったので皆で
お祝い出来て盛り上がりましたね。いつもは東山さんがオーラスで挨拶するのを
気を利かせて小寺さんに出番を取っておいたのに、東山さんの挨拶終わりで条件
反射で皓平くんとTAKAくんが前に出て来てしまって台無しにしてくれた感じが面白
かったです。なんて天然なんでしょうか!?でもイイ味出してました。東山さんと
新吾センセイと原さんとハイタッチ出来たのも幸せに感じました。

あ~今日も楽しかったです。ギリギリの刑に対抗する為に沢山のワルまにあの瞬間
が出てしまったんですけど、結果的に幸せな気分になれたので無謀なWヘッダーは
成功だったと想われます。出来れば単体で楽しみたいのでカブらないで欲しいです
が、これからも貪欲にいってやりますわ。
『曲がれ!スプーン』初日舞台挨拶@TOHOシネマズ六本木ヒルズ。
『曲がれ!スプーン』初日舞台挨拶@TOHOシネマズ六本木ヒルズ。
先週の『なくもんか』に続き、本日も六本木参りでございます。
三宅さんが出演されている『曲がれ!スプーン』の初日舞台挨拶
があるのです。今日は何も予定がなかったので午後の回にしたの
ですがロビーに到着するとチケット売り場に、チケット発券機に、
フードコーナーに長蛇の列が出来ていて軽く引きました。先週
発券しておいて良かったよ…お陰で『曲がれ!スプーン』のパンフ
とキーホルダーと『なくもんか』のオフィシャルブックとキー
ホルダーを買う余裕が出来ました。

座席に進むと半分位は空席で、混雑の為に入場がもたついている
みたいでした。なので若干おして舞台挨拶が始まりました。登壇
されるキャストとスタッフの皆さんを「待ってました!」とばかりに
眺めていると全く自分のテンションが上がらないのにビックリ…
三宅さんが居ないんですけど。確かに舞台挨拶の登壇者の中に名前があったはず
なのに何故でしょう!?既に東京国際映画祭で作品は観てるので完全に目的は三宅
さんに逢いたいから連休初日の混雑を我慢して六本木までやって来たのに三宅さん
だけ居ないってあり得ないんですけど~!

「インフルか?」「マレーヒルの稽古なのか?」とあれこれ考えてたら舞台挨拶に
全く集中出来なくて正直内容を覚えておりません。とりあえず生で主役の長澤さん
を観る機会は今後ないだろうと思ったので「顔が小さいなあ」とか「脚がキレイ
だなあ」とか「やっぱりカワイイなあ」とか充分眺めておきました。他のキャスト
が小劇団の役者さん達なのでやっぱり地味なのね。何を言っても客のリアクション
が薄いので気の毒に思いました。だからこそ華のある三宅さんが居て欲しかった。
結果、全体的に割と淡白な感じで舞台挨拶は終了。本編の上映になりました。

1回観ているのですが気付かなかった布石を発見したり、「クモと米を見間違う」
というオチが分かっていながら声を出して笑ってしまったり、「5秒でキメてくる
…」という三宅さんのキメ台詞に改めて惚れ惚れしたりと思った以上に楽しめまし
た。まあ映画化する程のテーマかと言われれば若干の疑問は残りましたけども。
レンズカバーを外さないで撮影する失敗は私のADの頃は確かにあったけど、長澤
さん演じる米ちゃんが持ってるカメラは液晶付きだから絶対にないシチュエーショ
ンだと思ったし、ツッコミどころは否めませんでした。

でも作品を通してのメッセージは理解出来た気がしました。いちおうほっこりした
気分にはなりましたよ…2回観た意義はあったようです。あとはDVDが出たら購入の
方向で。

人混みが苦手なので寄り道せずに帰宅。早速PCで調べると三宅さんは1回目の舞台
挨拶には出てました。先週の『なくもんか』の瑛太くんパターンで、1回目は登壇
するけど2回目は登壇しませんってことか…前もって言ってくれれば早起きした
のに~!三宅さんのおめかしした写真を観てガッカリしました。やっぱり初日舞台
挨拶は初回狙いがオススメなんですね。映画に疎いので今後学習しますわ。

三宅さんに逢えなかった反動で『なくもんか』の大ヒット御礼舞台挨拶のチケを
獲ってしまったよ…D☆D公演とカブってたのに。とりあえず舞台挨拶を観て、ギリ
ギリまで映画を観て新宿に移動って感じです。どうせ『なくもんか』のDVDも購入
するだろうから途中で帰っても問題ないでしょう。はあ~カブりまくりで困った
もんですぅ。
『なくもんか』初日舞台挨拶@TOHOシネマズ六本木ヒルズ。
7時30分に起床。こんなに早起きしたのは何時振りだろう…!?
身支度を済ませ、あいにくの雨の中を愛車で六本木に向かいま
した。道中至る所に警官が居て厳戒態勢を実感しましたね。
お陰で集中力を欠いたようで道を間違えて若干の遠回りを余儀
なくされましたが何とか駐車場に滑り込み、チケットを発券して
9時35分の上映開始時間に間に合いました。それにしても上映
開始時間が早っ!

今日は『なくもんか』の初日舞台挨拶があるのです。本来なら2回目の午後の回
狙いのはずなんだけど既に午後の予定が入っていたので仕方なく午前の回にしたの
でした。寝不足気味なのでつまらなかったら寝るかも!?という一抹の不安がありま
したが、全くもって問題なかったです。小ネタ満載なので飽きる暇がなかったと
いうか段々と集中力が増していきましたね。瑛太くんのグラサン姿にタモさんネタ
でボケるいしだあゆみさんに玉砕しました。『舞妓Haaaan!!!』のハイテンション
な感じとは違って題材は地味で阿部さんの役もキャラは乗っかってるけど振り切れ
てない感じが意外でした。まあ女装シーンでは振り切っちゃってましたけどね。

ハムカツ屋さんという設定なのでハムをスライスしたり、パン粉をつけたり、揚げ
たりしてる姿が板についてて妙に男の色気を感じてカッコ良かったです。流石は
お肉屋さんで修行しただけありますな。何気ない仕草や表情は超カワイイし、衣装
もいちいちカワイイので阿部まにあの私としては悶絶の連続でございました。

ただ『舞妓Haaaan!!!』は割とストーリーがシンプルだったんだけど、今作は筋の
枝葉が多くて全体的に散漫な感じがしたし、枝葉を全て処理しないまま終わってる
のは雑だな~って思ってしまいました。処理出来たのは兄弟愛だけだもんね…子供
達と陣内さん演じる大臣はどうなった!?伊原さん演じるだらしないオヤジの落とし
どころは!?塚本くん演じる漫才師は失踪したままで終わるのか!?とか時々クドカン
作品で味わうオチのモヤモヤ感にハマってしまった気がしました。全体的に面白か
ったのに不完全燃焼的な気持ち悪い印象が残るのが勿体無いよね。まあ回を重ねれ
ば敢えて処理しなかった意図が分かるかも知れないので、また観に来ようと思いま
す。

で、初日舞台挨拶が始まりました。阿部さんはハムカツの衣色の3ピースのスーツ
にハム色のシャツにソース色のネクタイと靴でキメていらっしゃいました。初めて
観る色目だったので新鮮でした。質問コーナーでは「商店街に出すならどんな店を
出したいか?」という問いに「ハムカツ専門店」と答えていた阿部さんは相当感化
されたのでしょうね。ホントに阿部さんの作るハムカツは美味そうですもん。

瑛太くんが真面目に答えている横でインフルエンザ関連ネタでしか答えない塚本
くんの曲がった感じとか、いしださんが黒柳徹子さん並みに軽くフガフガしながら
喋っていたのにちょっと心配になったりとキャスティングは水田監督の希望通り
だったと言いますが何か綱渡りっぽい感じがしました。

最後は阿部さんが看板に題名を書くというシュールな展開になりまして、合間に
キャストに質問したりしてましたがほとんどの人が阿部さんに注目してました。
また丁寧に書くんだよね~。そのくせ、その看板にサインを求められてカタカナの
雑なサインを記していたのが笑えました。会場の全体写真撮影などを終え、初日
舞台挨拶の1回目は終わりました。

終演後、ショップでパンフを購入し有楽町に移動。この後、清水宏さんが出演
されるライブを観に行くのです。なんて早い時間のWヘッダーなんでしょうか。
いやあ~今日一日頑張るよ。


第22回東京国際映画祭・特別招待作品『曲がれ!スプーン』@TOHOシネマズ六本木ヒルズ。
今日は17日から開催されている東京国際映画祭に特別招待作品
として出品されている『曲がれ!スプーン』を観に六本木に行き
ました。当初、上演後の舞台挨拶には本広克行監督と主演の長澤
まさみさんしか予定になかったんだけど、チラシには長澤さんの
次にクレジットされてるし『世田谷カフカ』も終わってる頃だから
絶対に三宅さんも出演されると読んでチケットを購入しておいた
のでした。読み通り、後日出演されることが発表になってシメシメ
って感じでしたね。

初めて訪れる映画館だったので若干ドギマギしましたが、とても広くてスクリーン
もでっかくて座席もゆったりで快適な空間でございました。いざ上演がスタート。
なかなか三宅さんが出てこないので最初の方は集中出来ないところもありましたが
三宅さんが出てきてから本格的にストーリーが始動するので、その後はどんどんと
集中力が増していきました。

公開前なのであまり詳しくは書きませんが、とにかく超面白かった!ストーリーの
中心になって動くのが三宅さんを始め小劇団の役者さん達で、合間に友情出演の
ユースケ・サンタマリアさんや升毅さん、佐々木蔵之介さんが絶妙なインパクトを
与える出演の仕方をしていて、脇を寺島進さんや松重豊さんが固めているという
非常にバランスのとれたキャスティングでした。元々が劇団「ヨーロッパ企画」の
戯曲の映像化ということで創りとしては舞台上そのものなんだけど、巧みにCGを
多用してて舞台よりも遥かに広い世界観が描かれていました。小さなことをネチ
ネチと掘り下げてたりする感じは舞台っぽいんだけど「そんな些細なことをCGで
表現しちゃうんだ~!くっだらね~!!」みたいな、映画故の無駄なお金の掛け方が
余計に笑えました。

総括としては笑いは沢山あったけど終盤にはホロリとさせて、最後はほっこりした
気分にさせる楽しい作品でしたね。主演の長澤さんは番組のAD役なんだけどAD特有
のめげないひたむきさを嫌味なく演じてて笑いの間合いも絶妙でした。清純派の
イメージをまだ残したいのかも知れないけど、もっと振り切れた役も見てみたい気
がしましたけども。まあ三宅さんが長澤さんにチューしようとするけど断念する
シーンがあって「清純派で良かった…」と思ったワガママな私でございました。
意見が一環してなくてスミマセ~ン。

無事に上演が終了し舞台挨拶になりました。司会のCX・笠井アナの呼び込みでキャ
ストとスタッフが登壇されました。三宅さんは黒のスーツに山高帽でキメていらっ
しゃいました。超カッコいいんですけど~!!!隣りに並ぶ長澤さんと身長差がかな
りあるのに顔の大きさが倍だったのに苦笑しましたが、ちょうど真正面だったので
私の視線はロックオン状態でございました。履いている靴とか手の甲の筋とか細か
く観察しておりました。映画を観ている時はスクリーンが近過ぎて首がもげるかと
思ったけど、やっぱり至近距離で観る三宅さんはステキなんで結果オーライの良席
でしたよ。

国際映画祭ということで外国メディアが入っていた為に登壇者が喋る度に通訳が
入るので会話がブツ切りでイマイチ盛り上がりに欠けましたが、短い時間の中で
キャストの皆さんは精一杯笑いをとっておられました。三宅さんも「あれだけCGを
使っているのに自分のシーンだけは超アナログで撮影してました」と言って笑いを
誘ってました。よくあの雰囲気の中で頑張りましたね!最後の最後で長澤さんが
御挨拶をしようとした瞬間に客席に居たハンディキャップのある方が奇声を発して
会場中が凍りついた位に妙な空気が流れていましたからね…集合写真を撮るの撮ら
ないのとカメラマンと主催者側がキャスト&客前でドタバタしてましたし、相当
段取りが悪そうだったなあ。三宅さんが嫌な想いをしてなければいいんですけど。

そんなこんなでそそくさと舞台挨拶は終了。今月は三宅さんに3回も逢えて嬉しゅ
うございますわ。とにかく笑える箇所が細かく散りばめられていて、たぶん何箇所
か気付かないで見落としているところがありそうな気がするので公開したらまた
観に行こうと思いましたとさ。たぶん初日の舞台挨拶に行ってそうです…(苦笑)
『曲がれ!スプーン』は11月21日(土)公開です!




『ぼくとママの黄色い自転車』@川崎チネチッタ。
『ぼくとママの黄色い自転車』@川崎チネチッタ。
今日は阿部サダヲさんが出演されている『ぼくとママの黄色い自転
車』という映画を観に川崎に行きました。何故川崎かと言いますと
初日舞台挨拶が新宿と品川と川崎であるんだけど、ぴあのプレオー
ダーで川崎が唯一当たったからなのでした。故障車渋滞に遭いつつ
も高速を飛ばして無事に到着。ライブハウスの方には何度も来てる
けどチネチッタの方は初めてなので若干戸惑いましたが、何とか
ドリンクを購入して座席に滑り込みました。

いざ上演がスタート。天才子役の武井証くんが主役で、お母さんに
逢いに行く為に愛犬と自転車で旅に出るというストーリーで子供+
動物というテッパンのアイテムに実は観る前からちょっと引いて
ました。何となく「安易だな~」って思っちゃったんだよね…。
更に武井証くん=『いま、会いにゆきます』という獅童くんと竹内
結子が出逢った映画を思い出させて正直彼には罪はないんだけど良い
イメージがないのも手伝ってましたかね。心の狭い人間でスミマセ~ン。

でも観始めて段々とストーリーの中に引き込まれていきましたよ。阿部さんが証
くんのお父さん役なんだけど全然普通の役で物凄く新鮮でした。あんなにテンショ
ンの高い演技が出来る人が苦悩する抑えた演技をしているギャップがたまらなかっ
たですね。ホントに愛に溢れた役で鈴木京香さん演じる奥さんに対しても証くん
演じる息子に対しても温かくて優しく接していて深い愛情が伝わってきました。
やっぱり阿部さんは素晴らしい役者さんだと改めて実感しましたね。

それでも基本的に作品を素直に観れない性質なので若干屈折した気持ちで観ていた
為に子供の純粋さだったり、旅の道中で触れ合う人々の親切心だったりに「そんな
わけないやろ…」と大木こだま師匠ばりのツッコミを心の中で入れてたんだけど
メインイベントであるお母さんとの対面の場面があまりにもシビア過ぎて混乱する
息子の証くんの演技がダイレクトに自分の中に入ってきて思わずグッときてしまい
ました。それまでがあまりにトントン拍子にコトが進んだり、愛犬のアンがめっ
ちゃ可愛かったり、小豆島の風光明媚な感じとかを押し出してたりと明るい雰囲気
で進んでたからある程度の想像はしてたけど、それ以上のギャップに完全にハマリ
ました。そうくるか~!?

でも残酷な現実を受け止めて成長する子供の姿を自然に描いていて納得の結末で
ございました。何度か涙腺崩壊のシーンがありましたが隣席の客が途中からずっと
泣きっぱなしで「もうここで泣く?」と軽く引いた経緯がありまして泣くモードに
までは至らなかったです。ほとんど最近は泣く機会がないので久々の機会だと思っ
たんですけど残念でした。いや~でも感動的な作品であったことは確かですよ。
クスっと笑えるシーンもあって私のように屈折した人でなければ充分に楽しめる
作品だと思いました。

終演後、証くんと鈴木京香さんと阿部さんと河野圭太監督が登壇されてお目当ての
舞台挨拶が始まりました。阿部さんは三つ揃えの紺のスーツ姿で登場して見慣れて
ない感じにドキッとしてメロっとしました。革ジャン姿が好きだけど、ちゃんと
した姿もカッコいいっす。髪が伸びてて妙な七三具合に苦笑しましたが大阪以来の
生・阿部さんにテンションが上がりました。

阿部さん曰く「イメージで振り切れてる役という印象がある中で今回のような落ち着いた役は嬉しい」とのことでした。阿部フリークとしては「その通り!」と思い
ましたからホントにナイスキャスティングですぅ。自転車の前カゴに愛犬・アンを
乗せて走るシーンはアンの重さでハンドルがグラグラしてしまうので証くんが米袋
を自転車の前カゴに載せて練習してたって話から「その米は無洗米ですか?」と
阿部さんが真顔で尋ねて笑いを取ってた姿はゴイスでした。やっぱり終演後の舞台
挨拶だったから客席のテンションがしんみりしてたので一気に場が和んで流れてた
空気が一変しましたよね。それからは客席の反応も良くなって会場内に温かい拍手
の音が溢れてました。

鈴木京香さんはホントに綺麗で透明感があってTHE 女優というオーラが出てました
けど真面目な方のようでトークはイマイチ盛り上がってなかったかな…まあ笑いを
要求されてない立ち位置ではありますけども。証くんも発言が優等生コメントで
どこまでも屈折してる私は正直イラっとしましたけど見た目がカワイイから許す!
でもどんなオトナに育っていくんだろうね!?

司会の方も確実に笑いにもっていってくれる阿部さん頼みな感じで何度も話を振っ
ていて、それに応えて頑張ってた阿部さんを観れて良かったです。かなり笑わせて
頂きました。あっという魔に舞台挨拶終了。川崎まで来た甲斐が充分ありました。
秋にも阿部さん出演の映画の公開が控えているので全く映画に興味のない私ですが
今年は映画館に行く機会が増えそうです。というわけで『ぼくとママの黄色い自転
車』は何だかんだ言って面白かったですよ。
『少年メリケンサック』@ユナイテッド・シネマ豊洲。
昨日の舞台挨拶に行きたかったんだけど福岡に行っているので
一旦は断念したものの、本日の追加舞台挨拶が発表になって即
チケットを購入。基本的に映画に興味がないので何か付加価値が
ないとわざわざ映画館に行く気になれないので観る機会が出来て
良かったです。

初めて訪れたららぽーと豊洲ですが、広くて明るくて開放的で
良い施設でした。駐車場も予想外に待たずに入れたしね。映画館のロビーもホテル
並みの落ち着いた雰囲気で好感が持てました。飲物をGETしてシアター内に入ると
広くてビックリ!座席もゆったりしていてリラックスした状態で上映を迎えまし
た。

パンクを題材にしただけあってチョイ役でパンクの大御所が多々出ていてただただ
感心しました。これもクドカンのネームバリューのお陰なのかしらね!?他にもクド
カンというかグル魂ゆかりのミュージシャンが出ていて楽しかったです。

ストーリーとしてはシンプルで分かりやすいロードムービーをベースにバックボー
ンが描かれていて、現実のドタバタ劇との絶妙な絡み合いが面白かったな。宮﨑
あおいさんと佐藤浩市さんがハチャメチャ具合を律儀に演じてるからトモロヲさん
や三宅さん、キム兄を始めとした飛び道具の数々が利いてるんだと思いました。
‘おっさんバンド’ってことだから最初はダサダサな感じなんだけど、容姿は全く
変化がないのに段々とカッコ良くなっていく過程が素晴らしかったですね。トモ
ロヲさんの歌唱シーンは鳥肌モノでしたもん。やっぱトモロヲさんはパンクです。

三宅さんのモヒカン姿は個人的には微妙なんですけどぺヤング…もとい!ヤング役
は三宅さんにしか出来ないと思ったし、おバカさんなんだけど物凄い癒し系な感じ
を醸し出せるのも三宅さんしか居ないと思ったのでナイスキャスティングだったの
ではないでしょうか。っていうか、この映画の最大の目的は三宅さんの勇姿を観る
ことだったから充分に堪能出来ましたよ。生尻シーンに萌えました…(←変態)

結構笑ったし、どうせ歳をとるならカッコよくとりたいなと戒められたところも
あってとっても面白かったです。クドカンのことだから沢山の小ネタが散りばめら
れていると思われ、全てに気付けたかは自信がないのでまた観たいと思いました。
「大ヒット御礼!」みたいな舞台挨拶があったら必ず行くぜぃ。ってやっぱり付加
価値重視でスミマセ~ン!

上映後、クドカンが登壇。やはり会場の広さと立派さに感心されてました。ずっと
キャンペーンで周ってたけどこれで一段落なのか落ち着いた感じで話されていた
ので妙に苦労が偲ばれましたね。グル魂のレコーディングの時に三宅さんに「ドラ
ムが叩ける役者さんを知りませんか?」と尋ねたりしてたけど「PCで‘ドラマー’
‘役者’とキーワードを入れて検索したら一発で三宅さんが出てきた」ということ
からキャスティングされた話をしてて興味深かったかな。ホントはもっとおっさん
を想定してたらしいけど年少キャラっていうのが絶妙だったので三宅さんで良かっ
たと切に思いました。

パンフを買って帰宅。久々に生クドカンを観れて嬉しゅうございました。『栗田
かんなのバレンタインナイト』のチケットを獲っていながら行けなかった私として
は願わくば三宅さんに逢いたかったけど映画が楽しかったから充分ですぅ。たぶん
DVDは買っちゃうな~。って言いながらたまに映画館に行くのもいいもんですね。

『ぼくのおばあちゃん』@テアトル新宿。
冷たい雨が降る中、日曜日の朝っぱらから映画を観に新宿に行き
ました。雨の日に出掛けるのも嫌いだし、ましてや日曜日の新宿
という繁華街に出るなんて考えられないし、映画が趣味でもない
ので私の行動パターンには全くない1日でございます。

監督は榊英雄さんで菅井きんさんが‘世界最高齢映画主演女優’
としてギネスに認定された『ぼくのおばあちゃん』という作品を
観に来たわけですが、朝10:30~の回の後に榊監督と阿部サダヲさんの公開記念
トークイベントが開催されるということでネット予約をちょこちょこっとやって
みたら座席予約が出来ちゃったので阿部さんに逢いたいが為の行動だったのでし
た。『OLにっぽん』の最終回や、その前の番宣の為の生出演とかで阿部さん熱が
沸騰してたので生で観たいという衝動が抑えられなかったんですな…まさに阿部
さん熱が日曜日に早起きもさせたし繁華街にも出掛けさせたというこってす!

入場すると満席で立ち見も出る盛況っぷりで客層も老若男女入り混じってました。
作品に対しては「菅井きんさんが出てる」位しか知らなかったので阿部さんがどん
な役なのかも全く知識がないので結構ドキドキして観始めました。しかしすぐに
作品が醸し出すほのぼのとした優しい雰囲気に溶け込んでしまい、とてもリラック
スした気分になれました。

大人になって多忙な日々を送る中でおばあちゃんとの記憶や故郷の風景を思い出し
優しい気持ちを取り戻して現状を打破するっていうストーリーで、ひとつひとつの
エピソードが温かくてカワイイのです。実際のおばあちゃんはもう居ないし故郷も
ないから真の感情移入は正直出来なかったけど、憧れというか「こういうおばあ
ちゃんっていいな~」と心底思いました。たぶんウチのおばあちゃんも女の子の私
よりは兄貴の方を可愛がってた気がするので、男の子の方がおばあちゃん子だって
軸で描かれているこの作品はある意味納得した気がしますが。やっぱり跡取りの方
が大事ってやつでしょうか。

岡本健一さんの心が揺れ動く弱い人間の様も良かったし、商店街の人達で出ていた
寺島進さんや深浦加奈子さんや宮川一朗太さんの脇役も光ってたし、キャストの
チョイスがなんとも良かったです。阿部さんの役は一戸建ての住宅を建てようと
計画してるんだけど奥さん役の清水美砂さんから現在同居している実父・石橋蓮司
さんは施設に入れて新居での同居はNO!を突きつけられて困惑している地味なサラ
リーマン役で、スクリーンに登場した途端に「太っ…」と絶句してしまった程に
アゴと首のラインがなくてちょっと引きましたけど、こういう地味な役は嫌いじゃ
ないから新鮮でした。でもいつ撮ったのかしら?と思いましたよ。

結構泣かせるポイントが散りばめられていて客席ですすり泣く声が聞かれましたが
普通に観てしまいました。やっぱり菅井きんさんが死ぬとかうんぬんっていうのを
真面目に考えたくなかったからどこか麻痺させて観てたのかも知れませんね。どこ
までひねくれてるんでしょうか…。

おおまかにハッピーエンドな感じでまとまってました。オチもまあ納得。観終わっ
た後にほとんどの人が幸せな気分になったと思われます。なかなか良い作品だと
思いましたよ。

上映終了後、榊監督と阿部さんが登壇されました。阿部さんはグレーのハンチング
帽にグレーのジャケット姿、中にベージュ地に細かい模様の入った綿シャツを着て
ダメージっぽくしたジーンズを穿いておられました。相変わらずオシャレさんです
こと。榊監督は見覚えがあってサスペンスや刑事モノとかでワイルドな若手刑事
なんだけどちょっと抜けてるって感じの役をやってる人でバナナマンの設楽さんを
かなり野生にしたっぽい人と思ってました。好印象の役者さんだったので顔と名前
が一致出来て良かったです。

トークイベントでは『北の零年』の撮影で榊監督と阿部さんが同じ出演者として
知り合って意気投合して今回の出演の契機になったとか榊監督と奥様の橘いづみ
さんとの馴れ初めに阿部さんが絡んでるとか貴重な話が聞けました。榊監督が阿部
さんのことを市川準監督の『トキワ荘の青春』の時みたいな役を演じさせたいと
思って起用したとおっしゃっていて、阿部さんの本質を理解して下さってることに
感服したし他のキャストの起用にしても絶妙なんであなどれない監督だなと思い知
らされました。

阿部さんが痴呆気味の祖父母の世話をした話とかを明るく話してましたけど介護の
基本というか客観的に状況を見て冷静になれてたのが素晴らしいと思いました。
冷静に見て状況を笑ってたんだって言うんだからあっぱれでしょう。阿部家って
ゴイスです。

な~んだか心落ち着いて優しい気持ちになれてトークイベントは終了。パンフを
購入して寄り道もせずに帰宅。なぜなら咳と寒気が止まらないのでございます。
阿部さん熱にうかされ過ぎて風邪までも呼び込んだのかも!?やばい、やばい。

お怒りモード。
昨日の余韻で完全に閣下モードの私。ホントに昨日の閣下は
あっぱれでした。滞りがちな閣下のブログも更新されていて
「何が書かれてるのかな…」と興味津々で見てみました。

まだお怒りは続いているようで事の顛末の詳細と何が問題で
あったのか?何に対して納得がいってないのか?を説明して
くれてました。映像を使用出来なかったのは主催者側がギリ
ギリまで許可を取る段取りをしてなくて結果的に当日までに
間に合わなかったというお粗末なもので、使用目的から考えれば正式な手続きさえ
ふめば許可が下りないことはない事案だと思うから余計に腹が立っただろうし、
それに対して演者にも客にも謝罪を含めた誠意ある対応がなされなかったことが
更に火に油を注いでしまったみたいで怒るのも当然って感じでした。

苦肉の策で披露してくれた映像なしの活弁に対してもプロとしてどういうモチベー
ションでやっていたかとかも書いてあって、ずっと見てきたエンターテイメントに
おける閣下の志の高さを改めて確認出来てゴイスだな~と感心しましたね。

ブログだけでなくF.C.会員限定ページの方にも書き込みしてたからホントに怒り
心頭で何か発信せずにいられなかったんだと思うんだけど、F.C.の方が更につっ込
んだ描写になってて「客は面白かったと言ってくれるかも知れないけど本来の目的
からは逸脱してるわけだから‘話が違うから金返せ!’と言われた方が主催者側に
とっては良い勉強になったのでは?」みたいな厳しい一言がありました。一生懸命
やって客を喜ばせて、結果良かった良かったって客が帰っていく姿を主催者側が
見て手応えを感じられたらたまったもんじゃないし、真意が伝わらないままこの
仕事が終わったら空しいだけだしね。

ただ閣下はプライドは高いけど優しいから、もしまたオファーがきたら引き受け
ちゃうと思うなあ。その分、次はしつこいほどに細かいことをいちいち確認して
くるだろうけど…。このイベントも第1回目だから不慣れ故に不手際が沢山あった
と思うから細かく検証して次に備えないといけないし、閣下を使うなら取り扱いを
よく熟知してからブッキングしないと痛い目に遭うってことを肝に銘じて頂きたい
ですな。想いを書き綴ったことで閣下のお怒りが一段落するといいのですが…。




第1回したまちコメディ映画祭in台東『歌唱・弁士デーモン小暮閣下×琵琶奏者友吉鶴心』@浅草公会堂。
今日は閣下が出演される‘第1回したまちコメディ映画祭’のライブ
イベントを観に浅草に行った。昨日このイベントのHPに内容変更の
お知らせが書いてあって、閣下のHPにもちょっとトゲのある感じの
書き込みがあって「何かあったな」と容易に想像が出来たんだけど
内容が盛り沢山過ぎて閣下が監督を務めた映画の上映がなくなった
のかな?ぐらいにしか思ってなくて結構楽観的に考えていました。

直江嬢と落ち合い、座席に進みいざ開演。邦楽器の演奏による閣下
の歌唱からスタート。やっぱり歌ってるお姿はステキでございます。

友吉さんとのMCがあって、その流れから昨日からのドタバタ劇が閣下の口から明か
されました。今回のイベントのメインは無声映画に薩摩琵琶の生演奏と閣下の朗読
をあてるという、いわゆる活弁だったそうなんだけど映像の編集から台本作成まで
閣下が手掛け、友吉さんと練習をして準備万端でいたのに前日になって映像が使用
出来ないことが発覚。映画祭のイベントなのに映画自体を使えないことが相当頭に
きたらしくかなりモメたらしい。「昨日から機嫌が悪いんだ!」と言う程、普通に
スタッフの不手際をチクチク言ってたからよほど腹に据えかねたのでしょうね。

それでもオトナの対応と言いますか、費やした時間と努力は無駄にしたくなかった
みたいで映像はないけど琵琶の演奏と朗読をして下さいました。「本来ならここに
こんな映像があるはず」「若き日の宝田明が…若き日の河内桃子が…若き日の菅井
きんが…ここに出てる」とか細かく説明を入れて想像力を湧かせるようにしてくれ
たりもしました。因みに演目は『ゴジラ』だったので閣下お得意のゴジラのモノ
マネも必要以上に入れてくれて怒りのエネルギーを発散するが如くの大熱演で客席
は大盛り上がりでございました。ドタキャンしたっておかしくない状況で今出来る
ことを精一杯やり切る姿にプロ根性を見た気がしてちょっと感動しました。さすが
閣下ですわ。

いとうせいこうさんも加わってMCになり軽くフォローしてくれてましたが、次から
はこういうことがないように総合プロデューサーとして気をつけて頂きたいと思い
ました。まあ閣下が次に出るとは思いませんけど…。

最後に閣下が監督した『コナ・ニシテ・フウ』の上映がありました。WOWOWでやった
のを録画してあったんだけど見てなくて、今回初めてスクリーンで見ることになり
ました。世を忍ぶ仮の父上が亡くなった時のことを題材にしてあるんだけど、かな
りぶっちゃけてるというかファンタジーの真っ只中に居続けている私にとっては
生々しい場面が多々あってドキドキしました。まあ聖飢魔Ⅱの時には絶対に撮れ
ない作品だと思ったのでこれはこれでありかなということで。

終演後、仲見世にレッドカーペットが敷かれてお練りをするというので寒空の中、
1時間程場所獲りをして待機してました。3連休の初日ということもあり人出が結構
あってレッドカーペットの脇にズラ~っと並ぶ人の姿は圧巻でした。

最初に登場したのが山田優と南キャンのしずちゃんで、しずちゃんのデカさに驚い
たり山田優の化粧の濃さに軽く引いたりしてました。一緒に居た若手の男の子に
見覚えがあって「誰だっけ…」と考えてたら福岡で番組をやってる時にレギュラー
コーナーに出てもらってた子で、すっかりオトナになってたのにビックリ。こっち
も歳取るわけだよな…。続いて哀川翔さんが登場し、めっちゃカッコ良かったん
だけど途中から有吉に見えてきてちょっと笑けました。浅香光代さんや内海桂子
師匠もいらっしゃって浅草らしさ満載でした。

お目当ての閣下も登場されてテンションが上がったんだけど私が居た場所の反対側
を歩いて来られたので「場所獲り間違ったか…」と落胆しそうになった瞬間、閣下
が左腕を伸ばしてくれて目の前に御魔之手がありました。全く躊躇することなく
握ったのは言うまでもありません。変態的な表現で申し訳ないのですが肌が覚えて
るって言うんですか、適度なウエット感と心地良い柔らかさに「そうそう、これが
閣下の手だわ…」という実感が湧いてきて改めて閣下の手の感触って大好物だなと
思わせてくれました。肌が合うって大事なことですわ。

軽くポカ~ンとしたまま余韻に浸っていると林家いっ平がやって来て目の前に手を
差し出してくれたんだけど、閣下と握手した手を出すわけにはいかず思いっきり
無視してしまいました。ごめんよ、いっ平。本堂前でフォトセッションがあり移動
して遠巻きにして見ながら閣下のお姿を堪能しました。機嫌が悪いはずなのにちゃ
んと周囲の人達に気遣いしてる感じは素晴らしかったですね。惚れ直しました。

すっかり冷え切った身体を暖めようと‘にんにく鍋’を食べに行きました。レバ
刺しと生ビールも旨かった~!野菜も一杯食べられて内臓系でコラーゲンも摂取
出来てにんにくで元気バリバリの‘にんにく鍋’は初めて食べたけどかなり美味で
ございました、若干翌日のオイニ~が気になりますが…。

お土産のくず餅とどら焼きをGETして帰宅。直江嬢とは来月芝居で逢うことを確認
して途中の駅で別れました。浅草歌舞伎でしかここ最近一緒に浅草に来ることが
なかったのでちょっと妙な感じだったけど楽しい一日を過ごせて良かったです。
あとは早く閣下のご立腹が収まることを願うばかりです。










『舞妓Haaaan!!!』@日劇2。
行って来ました、初日舞台挨拶。普段からあんまり映画に興味
がないので初日舞台挨拶に参加するのは初めてのことです。
コアな人なら初回に参加するんだろうけど流石に朝9時上映開始
は無理だったんで2回目ですけどね。やっぱり阿部さんの初主演
映画だから絶対に舞台挨拶には参加したかったのです。

脚本のクドカンを筆頭に阿部さん、柴咲コウさん、堤真一さん、
小出早織さん、監督の水田伸生さんの順で舞台に登場。阿部さん
の満面の笑顔がめっちゃステキでした。昨日は朝から日テレに
出まくりで疲れてないかなと思ってたんだけど逆に晴れ晴れした
表情だったから安心しました。「撮影してたのは昨年でエピソー
ドとかもう忘れちゃってたから思い出すところから始めた」みた
いなことがブログに書いてあって、大人計画の本公演中から雑誌
の取材が始まって、本公演が終わるとTV番組の収録が続き、合間
にヒット祈願で京都に行ったり試写会に出たりと超多忙の日々
だったから今日の初日を迎えられたことにある程度の達成感を
感じてたのかも知れません。映画の主役って大変なんだね〜。

クドカンが「阿部さんがここのところTVに出まくってたので久々
に逢ったらちょっと緊張した…」と苦笑してたのがまさに同感で
すごく不思議に思えたもん。『さんまのまんま』でさんま師匠が
「ちょっと前まで‘阿部サラダ’だと思ってた」って言ってて
間違ってるけど認識されてたことに驚いたし、これから『スマ×
スマ』や『みなさんのおかげでした』の「食わず嫌い」、『新・
堂本兄弟』、『カートゥンKAT-TUN』とかにも出るんで映画の宣伝
マンの力量が素晴らしいのか、阿部さんがメジャーになってしま
ったのかわかりませんが遠い所に行っちゃった感が否めません。
誇らしいけど、ちょっと寂しかったりするかも!?

そんな個人的な感傷はさておき、終始笑いの絶えない舞台挨拶は
参加して良かったです。柴咲コウさんが想像以上に可愛かった
のも収穫です。あまり好印象がなかった女優さんだったけどこの
可愛さなら周りが持ち上げてもしょうがないでしょうね…。

で、本題の中身ですが阿部まにあの私にはお腹一杯でした。出ず
っぱりなんですも〜ん!17歳〜老人になって天に召されるまでの
阿部さんが表現されてました。とにかくありえない程の展開の
速さとハイテンションっぷりは上映時間2時間を全く飽きさせず
一気に見れました。ワンポイントで出てくる役者さんのキャステ
ィングの妙だったり同じシーンの天丼が効いてたりと小ネタ満載
で集中力が切れる暇がありませんでした。

なんでかわかりませんがナイロン100℃の役者さんが何人か出てた
のに大人計画の役者さんが出てなかったのは撮影時期のせいなの
かな!?生瀬勝久さんや秋山菜津子さん、橋本さとしさんといった
舞台で馴染みの役者さんが出てたのはなんか安心感がありました
けどね。

タイトル通り、舞妓さんが登場する場面では艶やかで華やかだし
途中でミュージカルが始まるのもバカバカしいけどゴージャスで
映像自体の力強さもあって「久々に映画を見たな」って気にさせ
てくれました。TVでは決して出せない迫力ってあるんだよね…。

植木等さんの遺作として話題になってたけど、やっぱり植木さん
のシーンは素晴らしかった。今となって見ると顔が若干浮腫んで
るかなと思ったけど憎めないお気楽な演技は植木さんの味が出て
て秀逸なシーンでしたね。ストーリー的にはどうしても必要な
シーンのようには思えなかったけど、ハイテンションなシーンの
連続の合間にふっとこのシーンが入ることによって緩急が付いて
より効果的になってるのね。植木さんの代わりになる役者さんが
思い付かないから植木さんに出て頂けて良かったなと切に思いま
した。

植木さんも素晴らしかったけど伊東四朗さんがまたイイんだ。
阿部さんと堤さんのハイテンションの戦いの合間に絶妙なバラン
スで絡んでくるところがストーリーをグッと締めてくれているの
です。笑いが判っている役者さんだから大人の正論を押し通す中
にイイ感じで笑える間を入れてくるところがツボでした。こうい
うベテランの役者さんが入ることによってクオリティが上がる
ことを実感しました。

疾走感全開の今作品ですが最後はホロッとくるけど最後の最後で
また笑わされて、見終わって何も残らない爽快な娯楽作品になっ
てました。上映終了後、パンフを買ってウキウキ気分で外に出た
ら暑さと人混みにイラっときて即行駐車場に直行し車で帰宅。
車中で思い返してみたら展開に強引さを感じる箇所が多々あった
ことに気付いたけど面白かったから地元の映画館であと2回は見よ
うと思いました。あとDVDが出たら即買いだぜっ!頭の中を空っぽ
にしたい方にオススメの映画『舞妓Haaaan!!!』。今日から公開
どす。
舞妓Haaaan!!!。
阿部さん初出演映画『舞妓Haaaan!!!』。
脚本は宮藤さんで『ぼくの魔法使い』を演出された水田伸生さん
が監督とのこと。これは期待大ですな。普段は率先して映画を
観る方じゃないんだけど、これは複数回観ちゃうかも!?
6/16の公開が楽しみどす。
今日は『タンゴモデルナ Vol.? 2005』を観に恵比寿に行った。
久々の恵比寿だったので何も考えずに六本木経由のルートで行っ
たら軽く渋滞にハマって開演10分前に会場に滑り込みセーフ!
アブナイ、アブナイ。座席に進むと正面のブロックの段差のある
席で視界良好。初演の時の会場からすれば若干ステージまでが
遠い気がしたけど、初演の観難さを思えば全然OKでしょう。

昨年の11月にガーデンルームで演ったのが初演で今日はガーデン
ホールでの再演なのです。アストロリコさんのタンゴの生演奏に
合わせてD☆Dメンバーが踊るという内容で舞台を囲むようにコの
字型に客席が配されるという面白い試みなんだけど、初演の時は
舞台と客席がフラットだったので最前列でしかD☆Dメンバーの
踊っている足元が観れないという最悪な状況で、再演では改善が
みられ舞台が高くなっていて左右のブロックこそフラットだけど
正面ブロックは6列目からは段差があって観易くなってました。
よしよし、これで期待は高まりますわ。

開演前に『シンスト』の再演の浦井王子が客席に居るのを発見し
たんだけど物凄く芸能人オーラを消してたのにビックリした。
それよりもビックリしたのは私の席の2列前にミル大槻カラスが
居たこと。誰!?って思わないのは聖飢魔?信者さんだけだと思い
ますが、信者の集ひの司会とかやっちゃう古参スタッフの人なの
でございます。何気にチェックすると招待券だったから業界繋が
りなんだけろうけど何繋がりで来てんだろ!?あ〜興味あるぅ。と
雑音が気になって舞台に全く集中してないまま開演。

客席を通って舞台に登場するD☆Dメンバーを間近に観てすぐに
テンションが上がりました。その後は情熱的なダンスにメロメロ
でしたわ。正面から観てるから全体のフォーメーションとかよく
わかって微妙なメンバー同士の距離の取り方とかを面白く観て
おりました。ダンスで掴みはOKとばかりにアストロリコさんの
♪ジャンヌとポールの生演奏に流れました。やっぱり生演奏は
迫力があって自然と聴き入ってましたね。

再演ということで耳馴染みがあるので初演の時ほどの衝撃はない
ものの、逆に安心して聴ける余裕が出来て演奏陣の細かい動き
などにも興味を持って観れました。基本的に手フェチなので楽器
を奏でる時の手の動きには弱いもんでじっくりと堪能させて頂き
ました。レオさまと閣下の邦楽維新の時の『老人と海』の影響
なのか「鮫」というキーワードに食いつきがちな私は♪エスクア
ロを改めて聴いて「やっぱり好きだな…」と思いました。水族館
に行っても鮫は必ず見るし、鮫の口ってしゃくれた人の口に通ず
るものもあるのか嫌いじゃないんだよね〜。ウケグチってやつ
ですか!?

初演ではなかった♪ゲバラとエビータのためのタンゴという曲で
日替わりキャストだという曖昧な発表があって全く意味がわから
なかったんだけど、やっと判明しましたよ。SHUNさんが踊って
その後ろで日替わりキャストが台詞を言うわけね、なるほど。
今回は小寺さんと大坂くんの朗読です。企画自体は面白いと思っ
たけど演奏が立ってて台詞が聴き取り難かったな。PAの問題なの
か彼らの声量なのかわかりませんが結構メッセージ性の高い台詞
だったんでもったいないよね。これも明日には改善されてるので
しょうかね。初日にガタガタ言うのはスタッフ側にも酷なんで
とりあえずは流しますが。

1部最後の薔薇の花をモチーフにしたダンスで♪リベルタンゴは
今回もカッコ良過ぎっ!表情とか手先・足先に至るまで凛とした
感じがして文句なし。

休憩時間になりミル大槻カラスに声を掛けるタイミングを図って
みたけどずっと席に着いたままで、両脇の客も居たんで突然後方
から「信者なんですけど…」とか業界人っぽく「大槻さんです
よね?」とか声を掛けてみたところで怪しまれるに違いないと
思い断念。ミサツアーの詳細な日程と規模が知りたかったんだけ
どな…目的を果たせぬまま2部突入。

♪CHE TANGO CHEはD☆D版と銘打ってるだけあってメンバー同士の
楽しい絡みがあるダンスで新吾センセイのターンのテンドン具合
は笑ったな。『シンスト』の再演の時にも思ったけど新吾セン
セイが自然な笑いの要素を持ってるのは武器ですよね。常々新吾
センセイの華のなさを危惧してたけど、今日観たらめっちゃカワ
イイじゃん。大きい舞台を経験していくことで華って出てくるん
だよね。かなり私の中で新吾センセイ株は高騰してますわ。

今回のゲストは杏子姉さん。バービー好きの私としては期待しと
りました。相変わらずカッコよかったっす。♪DISTANCIAをタンゴ
Ver.で唄ったんだけどクルクル回る姿はバービー時代を彷彿と
させて個人的にはすごく嬉しかった…他の客は若干引いてたかも
知れないけどね。♪DISTANCIAは個人的に何度もカラオケで唄った
ことがある大好きな歌なんで生で聴けたのは感激ですよ。しかし
1コーラス目は杏子姉さんに夢中になっていた私でしたが、2コー
ラス目に登場した東山さんによって完全にモードが変わってしま
いました。ヒラヒラの黒のオーガンジーが付いた衣装で周りの客
曰く「黒い妖精が来た!」って感じの中性的な装いで舞い踊る姿
はそれはそれは素晴らしかったもの。杏子姉さんと絡む感じも
なかなかよろしかったしね。

で、盛り上がりどころの♪TRAICIONに突入。MITSUさんもKYOHEI
さんも男臭さが増してて良かったね〜。杏子姉さんの歌唱も初演
が宝塚出身の大浦みずきさんでしたから発声の仕方から全然違っ
ってて賛否あるとは思いますが個人的には杏子姉さんの粗い方が
好きかな。あんなにガサガサした声質なのに素晴らしい音程の
正確さのギャップがいいんだわ。ナイスキャスティングっす!

追い討ちを掛けるように既存の音楽の♪TRAICIONに合わせて踊る
D☆Dメンバーは素晴らしいのです。赤の布をバッサバッサさせて
踊るんで埃が気になったりしますが幻想的な雰囲気が醸し出され
て、このオトナの三段オチ的なのは嫌いじゃないっすね。企画的
にはここに山をもっていって後は上げ上げで終演っていうのが
初演の時から見えてたんで安心してはおりましたが。

予想通りというか再演なんで予定調和的に進行していきましたが
初演のレベルよりは数段高くなったことが実感出来て本編終了。
MITSUさんもKYOHEIさんも若干高音が出ない箇所もあったけど表現
力が増してる感じで歌声を聴いていて場面が想像出来たもんね。
表舞台でメンバーが頑張ってるのを意識してれば見えないところ
でも頑張れるっていう相乗効果なのかも。D☆Dはこれからも伸び
るよね、絶対!

あっという魔に本編終了。カーテンコールで一盛り上がりし、
終演。明日はダブルヘッダーなんだよね…ってか今日が初日で
明日が楽って寂しいじゃないの。でも何度観ても楽しいなって
今日で確信出来たから明日も恵比寿詣で致しますわよ!

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