いつもよりちょっとだけ早起きして、家の掃除
や身支度を終え、雪が舞い散る中を愛車で行き
つけの美容院に行った。シャンプーブローを
して頂き、40分程で美容院を後にし、父の会社
で母をピックアップして、いつものように病院
に見舞いに行った。

昨日の晩に一時帰宅を終えて病院に戻った父
だったけど、口には出さないまでも嫌々戻った
わけで、多少の落ち込みは感じられた。談話室
で雪を眺めながらいつものように雑談をして
気晴らしに務めた。2時間程見舞って、私だけ
先に病院を後にし、大崎に向かった。

今日は中村獅童くんのトークショーをゲート
シティ大崎ゲートシティホールで観るのです。
このチケット入手には紆余曲折ありました…
詳細は正直書きたくないっす。でもいいんです
会場に入れるんですから。気合入れ過ぎて1時間
前に着いちゃいました。地下駐車場に車を停め
て着替えたり、化粧直したりして時間を潰して
ました。

開場時間になりホールに行き、指定された席に
着くと、これがまたナイスな位置でして、平坦
なフロアに100席程あって、通路を挟んで一段
高くなる1列目の席だったので視界良好。視力は
いい方なので視界さえ確保出来れば私的にはOK
なんだな。大枚はたいた甲斐がございました。

いざ開演。目の前の通路を通って獅童氏登場!
きゃあ〜!カッコエエ〜!!
オトナなので顔は平静を装い、心の中で叫んで
おりました。スタッフが資料用と見られるデジ
カムを回してて、どう考えても私が映り込んで
るアングルだったから余計なんだけどね。咄嗟
に「あっ見切れてる!」と思って避けようと
しそうになったよ。(By.職業病)

CXの菊間アナとのやりとりでトークショーは
展開していき、歌舞伎役者さんらしく穏やかな
感じで話しつつ、『HR』の鷲尾くん風にドスを
きかせたり、時折赤ちゃん言葉を発したり、
「30(歳)過ぎてこんなんじゃダメだ…」と
自己反省したりとテレ隠しも入ってるんだろう
けど、とても素直な人柄が感じられてメロメロ
になりました。

本人曰く「この1年で環境が全く変わった」と
いう通り、一気に時代の人になってしまいまし
たもんね。私は偏屈なところがあって、皆が
注目する人には興味がないのです。尚だって
デビューしたての頃に好きになって気付いたら
売れちゃってたし、大人計画もナイロン100℃も
10年以上も前から観てて今はデカイ会場を埋め
られる劇団になったし、自分のツボにハマった
人が売れるのには抵抗はないけど、既に売れて
いる人に惹かれることはまずなかったかな。

獅童くんを初めて認知したのは『HR』だった。
正直嫌いなタイプの役者だった。荒々しい役っ
て大体どんな役者でも出来るからさ。三宅さん
を初めて観た時の嫌悪感にも似てたかな。三宅
さんは茶の間で義理の姉を犯す自衛官の役でし
たからね。それが次に観た芝居で、すごい繊細
な落ち着いた芝居をしてた意外性にコロっと
ヤラれて今も大ファンなわけです。獅童くんの
場合は‘歌舞伎役者’という意外性にオチまし
た。全く予備知識もないまま、とにかくこの人
のフィールドを見ようと『新春浅草歌舞伎』を
観に行って、不覚にも感動して‘獅童まにあ’
になっちまいました。でも既に獅童くんは数々
の映画賞を受賞する程の時代の人。深入りしな
いように自分に歯止めを掛けてきたけど、今日
のトークショーでいい人なのを目の当たりにし
てヤバイ方向に進みつつありますよ。は〜どう
しましょ…

質問コーナーでは歌舞伎の素朴な疑問とかに
丁寧に答えていて、おしろいを溶く水によって
巡業先の水質を肌の荒れ方で感じるとか、肌が
荒れてきたなと思うとおしろいに日本酒を混ぜ
るとか、白塗りの前はびんづけ油を顔につけて
膜を作っておくとくずれ難くなるとか、隈取り
はきっちり書かずにぼかして書く方が舞台映え
するとか、歌舞伎初心者には何を聞いても感心
することばかりで非常に楽しかったっす。

チケットの半券を獅童くんが引いてプレゼント
が当たるというコーナーでは、キャバレーの
ボーイさんの如く「○○番のお客様、おめでと
うございま〜す!」とノリノリで番号を読み上
げながら、一人一人に祝福の声を掛けてたが
またカワイクてね〜。ビンゴとか抽選会とかに
とんと運のない私は当然のように当たりません
でしたけど、ちょっと呼ばれてみたい衝動に
かられましたね。

後半はマジな歌舞伎トークになりまして、獅童
くんって家柄はいいんだけど、父上が廃業しち
ゃってるから、良い役は着き難いし、先輩から
芸を教えてもらい難い状況もあって「自分は
チャンスに恵まれなかった…」って考え続けて
生きるのは嫌で『ピンポン』のオーディション
を受けに行ったって話をしてて、彼は今30歳で
この区切りに賭けたんだと思うと更なる意外性
にメロりました。前半がおちゃらけてた分、
ますます引き込まれましたね。完全に彼の思う
ツボですか!?

あっという魔でトークショーが終わり、握手会
に突入。仕切りの悪さにイライラ…こちとら
藤井兄弟の3千人握手会に参加してるもんでね、
獅童くんの負担が心配で、心配で。大体一言
交わす位の持ち時間が握手会における暗黙の
了解だと思うんだけど、ずうずうしい娘はいつ
まででも喋ってるし、直接何かを手渡ししては
いけないってアナウンスがあるのに手紙やら
メモやらを渡してる娘もいて、どうなっとん
ねん!って思っちゃった。聖飢魔?の信者の
集いの時の握手会だと竹刀を持ったスタッフが
ちょっとでもズルしようとするとバンバン床を
叩いて急かしてたからね。タレントさんは何も
ファンには言えないからスタッフがちゃんと
してあげないと可哀想だよ、ホントに。

そんな思いを抱きつつ私の順番になり、緊張は
してなかったけど笑顔は作れず「これからも
頑張ってください」と低音で言うと、深々と頭
を下げて握手してくれた。相当恐ろしいオンナ
の形相だったに違いない。しかし、ずっと獅童
くんのことを‘カッコいい人’って思ってた
けど、近くで見たら実に‘カワイイ人’だった
のには驚き。眼がつぶらで澄んでて、顔も小さ
くてキュッとしゃくれたアゴもキュートだわ。
最近凝ってるというネイルも今日は白のマニキ
ュアで、手も白くて柔らかくて女の子みたい
だった。最後まで意外性で迫られて完敗でござ
いましたよ。

すっかり骨抜きにされたまま、愛車で高速を
ぶっ飛ばして帰宅。車内では尚のCDを聴きなが
ら実に幸せなひとときだった。好きなモノや人
に包まれた空間が一番だね〜。

実は明日も獅童くんに逢えるのです。でも早起
きなんだな…起きれるかな?明日の状況でこの
思い入れが一過性のものではないかが判明しそ
うね。早く寝よう、いい夢みれたらいいな。

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