2回目の『ドント・トラスト・オーバー・30』
2003年6月6日今日も青山劇場で『ドント・トラスト・オーバ
ー・30』を観た。開演前にこどもの城の中に
あるレストランで麻里ちゃんと軽メシ。
で、開演。前回は三宅さんしか観てなかった
ので、今日は芝居の全体を観ようとなるべく
視野を広くしようと心掛けた。たくさんの役者
が踊ったり歌ったりしながら移動するのは実に
キマっててカッコよかった。一個人しか観て
なかったから気付かなかったわぁ…(^^ゞ
その動きは計算し尽されてましたよ。
でも全体を観ているはずなのに、自然と視線は
三宅さんピンポイントに注がれていくわけで
ございます。これはホントに無意識なんだな。
ストーリーに絡んでなくても舞台上の役者さん
は何かしらアクションをしてるもので、それに
気付いてあげるマニアックな見方になってしま
うんですな。まあ私が好きになる役者の誰もが
そういう小技をしてる人ばかりなのが最大の
理由ではありますが…
それでもストーリーをちゃんと把握しようと
今日は頑張って客観的に観ようと務め、大体の
正確な流れがやっと掴めました。サントラも
聴き込んできたんで歌の部分の歌詞の聞き取り
難さも解消され、非常に舞台に集中出来ました
しね…よく観ればユースケもとても演技が上手
くてビックリ。オキメグは舞台が大好きなんだ
ろうなっていうのが凄く伝わってきた。『キレ
イ』の時以来だけど、芝居にキレが出てきた
ような気がする。って言っても他の役者さんに
比べたら全然レベルは低いけど。
しかし井上順さんはいいっ!無条件にいいね。
ユースケのお父さんの役でギャンブルが好きで
息子に借金の無心をするんだけど、何を言われ
ても何処吹く風って感じのいい加減な、でも
憎めないキャラが実にハマってた。99.9%の
確率で死亡する奇病に罹ったのに、それを乗り
越えて完治するんだけど、退院の日に病院を
出たところで地雷を踏んで死んじゃって、パジ
ャマ姿の幽霊となってユースケの周りであれ
これ助言したりと付きまとうのです。その時の
屈託のない笑顔が最高なんですわ。もっと重要
な使われ方をするのかと思ってたんで、ちょっ
と意外だったけど、順さんにしか出来ない役
だと思うんでナイスキャスティングでしたよ。
2004年の東京は空爆の嵐で、ニュースによって
「北朝鮮からの攻撃だ」「実はイラクだ」「本
当はンジャメラだ(何処だそれ?)」と実際は
何処の国から攻撃されてるかわからない。そん
な時に結婚披露宴で消えた花嫁を探しにタイム
スリップした先がGS華やかし時代・1968年。そこ
で出逢ったオキメグ扮するGSのおっかけの少女
と恋に落ちたユースケは1968年の世界でGSの
バンドを組んでコンテストに出ようとするまで
に馴染んでしまう。それだけ2004年は悲惨な
状況で、もう戻らないことを決意をするんだけ
ど、結末は2004年に戻ってしまい、そこで年老
いた瀕死の状態のオキメグと再会し、ユースケ
は「絶対に生き延びて何度でもタイムスリップ
してずっと一緒に生きていく」と腕の中で息絶
えるオキメグに語り掛ける…というのが簡単な
ストーリーで、なんか2004年を無理矢理悲惨な
戦地にこじつけてる感が否めなかった。
某新聞の劇評にも書かれてたけど、同時多発
テロ以来、戦争モノに傾倒していく劇作家が
増えたそうで「この作品もそうした傾向が働い
たのでは?」とあった。ナイロンはあまり暗い
題材を暗く描かず、むしろわざと明るい感じに
して笑い飛ばすってイメージがあったから、
余計に違和感を覚えたのかな。なんかケラさん
らしくないっていうか、野田秀樹っぽい感じが
したなぁ。(このイメージ伝わるかな?)
まあ全体的にはガンガン笑わすところもあり、
歌と踊りの華やかさもあり、ダイナミックな
フライングもあり、凝った映像や照明もありと
チケット代の元は十分取れた内容ではありまし
たけど。
今日が初見の麻里ちゃんも楽しめたようで、
明後日の楽日も一緒に観るので、更にディープ
に堪能しようと思います。いつものように感想
を語りつつ麻里ちゃんをご自宅まで送り、サン
トラを大ボリュームで聴きながら首都高をぶっ
飛ばして帰宅。ほとんどの歌詞が頭に入って
いる私はなんて勉強家なんでしょう!?この情熱
を他に使えばもっと大成すると思うんだけど…
ー・30』を観た。開演前にこどもの城の中に
あるレストランで麻里ちゃんと軽メシ。
で、開演。前回は三宅さんしか観てなかった
ので、今日は芝居の全体を観ようとなるべく
視野を広くしようと心掛けた。たくさんの役者
が踊ったり歌ったりしながら移動するのは実に
キマっててカッコよかった。一個人しか観て
なかったから気付かなかったわぁ…(^^ゞ
その動きは計算し尽されてましたよ。
でも全体を観ているはずなのに、自然と視線は
三宅さんピンポイントに注がれていくわけで
ございます。これはホントに無意識なんだな。
ストーリーに絡んでなくても舞台上の役者さん
は何かしらアクションをしてるもので、それに
気付いてあげるマニアックな見方になってしま
うんですな。まあ私が好きになる役者の誰もが
そういう小技をしてる人ばかりなのが最大の
理由ではありますが…
それでもストーリーをちゃんと把握しようと
今日は頑張って客観的に観ようと務め、大体の
正確な流れがやっと掴めました。サントラも
聴き込んできたんで歌の部分の歌詞の聞き取り
難さも解消され、非常に舞台に集中出来ました
しね…よく観ればユースケもとても演技が上手
くてビックリ。オキメグは舞台が大好きなんだ
ろうなっていうのが凄く伝わってきた。『キレ
イ』の時以来だけど、芝居にキレが出てきた
ような気がする。って言っても他の役者さんに
比べたら全然レベルは低いけど。
しかし井上順さんはいいっ!無条件にいいね。
ユースケのお父さんの役でギャンブルが好きで
息子に借金の無心をするんだけど、何を言われ
ても何処吹く風って感じのいい加減な、でも
憎めないキャラが実にハマってた。99.9%の
確率で死亡する奇病に罹ったのに、それを乗り
越えて完治するんだけど、退院の日に病院を
出たところで地雷を踏んで死んじゃって、パジ
ャマ姿の幽霊となってユースケの周りであれ
これ助言したりと付きまとうのです。その時の
屈託のない笑顔が最高なんですわ。もっと重要
な使われ方をするのかと思ってたんで、ちょっ
と意外だったけど、順さんにしか出来ない役
だと思うんでナイスキャスティングでしたよ。
2004年の東京は空爆の嵐で、ニュースによって
「北朝鮮からの攻撃だ」「実はイラクだ」「本
当はンジャメラだ(何処だそれ?)」と実際は
何処の国から攻撃されてるかわからない。そん
な時に結婚披露宴で消えた花嫁を探しにタイム
スリップした先がGS華やかし時代・1968年。そこ
で出逢ったオキメグ扮するGSのおっかけの少女
と恋に落ちたユースケは1968年の世界でGSの
バンドを組んでコンテストに出ようとするまで
に馴染んでしまう。それだけ2004年は悲惨な
状況で、もう戻らないことを決意をするんだけ
ど、結末は2004年に戻ってしまい、そこで年老
いた瀕死の状態のオキメグと再会し、ユースケ
は「絶対に生き延びて何度でもタイムスリップ
してずっと一緒に生きていく」と腕の中で息絶
えるオキメグに語り掛ける…というのが簡単な
ストーリーで、なんか2004年を無理矢理悲惨な
戦地にこじつけてる感が否めなかった。
某新聞の劇評にも書かれてたけど、同時多発
テロ以来、戦争モノに傾倒していく劇作家が
増えたそうで「この作品もそうした傾向が働い
たのでは?」とあった。ナイロンはあまり暗い
題材を暗く描かず、むしろわざと明るい感じに
して笑い飛ばすってイメージがあったから、
余計に違和感を覚えたのかな。なんかケラさん
らしくないっていうか、野田秀樹っぽい感じが
したなぁ。(このイメージ伝わるかな?)
まあ全体的にはガンガン笑わすところもあり、
歌と踊りの華やかさもあり、ダイナミックな
フライングもあり、凝った映像や照明もありと
チケット代の元は十分取れた内容ではありまし
たけど。
今日が初見の麻里ちゃんも楽しめたようで、
明後日の楽日も一緒に観るので、更にディープ
に堪能しようと思います。いつものように感想
を語りつつ麻里ちゃんをご自宅まで送り、サン
トラを大ボリュームで聴きながら首都高をぶっ
飛ばして帰宅。ほとんどの歌詞が頭に入って
いる私はなんて勉強家なんでしょう!?この情熱
を他に使えばもっと大成すると思うんだけど…
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