だてに歳はとっちゃない！

昔、世話になっていて最近ではすっかりご無沙
汰していた構成作家のお姉さんと月島で待ち合
わせをしていた。久々の再会に開口一番「顔は
元に戻りつつあるけど、身体はリバウンドして
ないね〜！」だって。たぶん前回逢った時が
最高に痩せてた頃だったと思うんだけど、私的
には確実にリバウンドしてると実感してるから
服選びが良かったのかもな〜と若干複雑な感じ
がした。

で、いつも行く店は定休日だったので、初めて
入る芸能人御用達の店に入ってみた。もんじゃ
ランチなのでございます。カレーコンビーフ
もんじゃと餅明太子もんじゃをオーダー。私は
車で来たのでウーロン茶で、お姉さんは生ビー
ル。「子供を保育園に預けて昼間からビールを
飲めて幸せだよね〜！」と豪快に飲み干して
いらっしゃった。こういうところが好きなん
だよな…。もんじゃはウマウマでぺロリとたい
らげました。

それから月島の町をぶらぶらして、コーヒー豆
の小売店に入ったり、煎餅屋さんに入ったり、
和菓子屋さんに入ったりして楽しい時間を過ご
した。感心させられたのは、お姉さんが入る店
入る店でお店の人に仕入先や製法、原材料など
を熱心に質問をしていたこと。料理の某対決
番組を手掛けているので「こういうことがヒン
トになったりするのよね…」とサラっと言って
のけた。プライベートな時間でも常にアンテナ
が動いている緊張感は久しく体験してなかった
な。現場からすごく遠のいている気がして少し
焦った。

ようやく見付けた喫茶店で（月島にはカフェ
とかないのにビックリしたわ…）お茶。近況や
これからのことについて話した。最近ハマって
いるダンサーの東山さんの顔を見たいって言っ
てたんでチラシを見せると「今までのまにあ
さんの趣味から考えるとまともな方かもね！」
と言われた。「でも期待してた程の美形では
ないよね!?」とも言われ、軽く「キ〜っ！」て
なりそうだったけど、彼は動いてこそ存在価値
のある人なんだと心に言い聞かせて「そうです
かね〜」と苦笑してみた。

お姉さんのつてで聖飢魔?の打ち上げに参加を
させてもらったことがあって、私が大の閣下宗
であることに仮の人間の姿の閣下を比較して
「まにあさん、趣味おかしいよね？」と言われ
たことがあって、それ以来オトコの趣味が変だ
と思われてるのです。デビュー当時のチェッカ
ーズとも仕事してて、私が尚ファンだという
ことを言った時も「強いてあげれば私も尚之
だと思うけど、微妙だよね…」と言われた。
今度もやっぱり絶賛はされなかったね。ハード
ル高いなぁ、やっぱ。だってお姉さんは真剣に
「マイケル・ジャクソンと結婚する！」と言い
張って単身渡米した経験のある人ですからね。
マイケルには敵いませんわ…

私が修業していた会社と仕事をしているそうで
懐かしい元同僚の名前が出てきたり、頑張って
る後輩の成長の話などを聞き、月日の流れを
感じた。年明けから仕事を再開する予定の旨を
伝え、保育園のお迎えの時間が迫ってきたので
喫茶店前で別れた。なかなか楽しくて新鮮な
時間だったのではないでしょうか。結構、私と
逢いたがってる人がいるって話には少し感動
しました。会社を大人気ない形で退社したもん
で、逢わせる顔がないから全く連絡を取り合う
気もなかったから覚えていてくれてることだけ
でも嬉しいわな。いい感じでまた仕事が出来れ
ばいいけどね…ってオマエが言うなって話か。

で、そのまま父の会社にお迎えに行って、買物
に行って、夕飯の支度をして蒲田に向かった。
錦秋花形歌舞伎の大田区公演を直江嬢の元同僚
のお姉さんと観るのです。蒲田駅で合流して
大田区民ホール・アプリコへ。

2度目なので話には入り込めたかな。獅童くんは
相変わらずしゃくれてましたが美しかったわ。
ただし、こちらのお姉さんも率直な方なので
「なんだか学芸会を観てるようだわ…」と言っ
てらした。演目が有名で、それこそ大御所達が
こなしてきた作品だから若手が演りたがって
選んだんだろうけど、大御所のを観てるお姉
さんには物足りないって思うんだろうね。

私には獅童くん達が頑張ってるな〜って思うん
だけど、やっぱり私はそのレベルなんだよ。
役者と一緒にレベルアップしていけるっていう
のも歌舞伎の面白いところかも知れない。奥が
深いな、やっぱり伝統芸能というのはね。

終演後、地元に戻って飲み。いつものように
勉強になる話やくだらない話などで地味に盛り
上がった。今日は実に中身の濃い一日だった。
お姉さん達に頂く知識とかパワーとかは心強い
ものがあるわ。自分より年下の人達に何か有益
なものを与えられてるのかを考えたら恥ずかし
くなった。ちゃんとしたオトナにならないと…
どう考えても先は長いけど頑張ろうと思った日
でしたとさ。