劇団☆新感線『髑髏城の七人(アカドクロ)』。
2004年5月8日 演劇今日は劇団☆新感線の『髑髏城の七人』を観に新国立劇場に向か
った。初台駅で信者仲魔のちゅんたろーさんと合流し、いざ会場
入り。ホントにこのハコはすり鉢状で観やすいなぁ。それに椅子
がゆったりしてて優雅な気分にさせてくれる素晴らしいハコで
ございます。そして開演。
『髑髏城』は1997年の再演を観たんだけど、それまで端役っぽい
扱いだった河野まさとさんが七人に抜擢されていて嬉しかったっ
ていう記憶しかなくて、ストーリーとか配役とかかなりおぼろげ
だったんでまるで初見の気分です。特に新感線ってテーマが似た
りよったりって印象があるから作品がごっちゃになっちゃってん
だよ、頭の中で。って単に記憶力が乏しいだけかも知れないが…
でも観ていくうちに「あ〜こんな話だったわ…」とか「あ〜この
役は前は○○さんが演ってたわ…」って段々と記憶が蘇ってきた
ので一安心。河野さんの役は前回のままの‘裏切りの三五’役で
軽薄な感じが実によかった。そしてカッコよかった。まあ河野
さんのカッコよさは周囲にあまり伝わらないんですが、今作の
お目当ては6割河野さん、残り4割ウコリン(右近健一さん)な
もんで、出てくる度に心の中で「キャ〜」とウットリモードで
おりました。
ストーリー的には髑髏城を拠点とする関東髑髏党の党首・天魔王
が秀吉の天下統一を阻止しようと悪行を企んでるのに信長を倒す
のに尽力した面々が奇しい縁にあやつられて集結し戦うという
もので(かなり大雑把ですが…)最後には悪が倒され平和な世の
中を取り戻すという感じかな。
客演は水野美紀さん、坂井真紀さん、佐藤仁美さん、佐藤正宏
さん、山本亨さん、そして梶原善ちゃんという面々で最近の新感
線は客演がビッグ過ぎて劇団員にいい役が付かないのは如何な
ものか!?と思うんですけどね。まあそれぞれ客演の皆さんが上手
だったので文句はないんだけれども…特に梶原善ちゃんがよかっ
たなぁ。ホントに舞台向きの声で台詞も聞き取りやすいし、笑い
も取れるし、いい役者さんです。『髑髏城』はキャストを変えて
秋にアオドクロとして演るんだけど、善ちゃん演ずる‘贋鉄斎’
という役はアオドクロでは愛しの三宅弘城さんが演るので、是非
とも善ちゃん以上の‘贋鉄斎’を演って欲しいなって思いながら
善ちゃんを観てました。なかなかハードルは高そうですよ〜。
しかし古田新太のマジックはスゴイ!別にハンカチから鳩を出す
マジックじゃないですよ。普段はただのレスラーの成りそこない
みたいな感じなのに舞台に上がったらなんであんなにカッコよく
見えるわけ〜!?二役演ってるんだけど‘玉ころがしの捨之介’の
時の着流し姿ではあまり思わないけど、‘天魔王’の時の全身黒
づくめのコスチュームでは妖艶でホントに美しく、そしてカッコ
いい。捨之介の時のすれっからし具合も合ってるけど、天魔王の
時の冷酷非道な感じが実にいい。ホントに舞台栄えする人なんだ
ろうな…カッコよさはマジで認めます。でも河野さん以上には
メロりませんが。
じゅんも良かった。じゅん演ずる‘抜かずの兵庫’率いる荒武者
隊が殺されて失意に陥るところから復讐を覚悟するまでの心の
動きが自然に伝わってきてグッときた。気付けば周りにハンカチ
で目頭を押さえる客が何人もいて、笑わせるだけじゃない器用な
じゅんの一面を見た気がした。もちろんウコリンもステキでし
たよ、いろいろな意味で。少し痩せたのかな…‘犬神泥帥’役は
前も演ったと思うんだけど、笑える憎々しさはウコリン以外には
出せない味でしょうね。歌も素晴らしいし言うことなしですわ。
もうウコリンはこういうテイストの役しか演らないのかしら、
いっつも同じやん…あっ、これは禁句か!?とにもかくにも楽しく
観れたからいいかっ!
鳴り止まない拍手で終演。カーテンコールと続いた。新国立の
舞台は奥行きがあるので一番奥から全力疾走してくる古田新太
には笑わせてもらった。怖い…でも非常に面白くてツボだった。
今日は楽日ということもあり、何度も何度もカーテンコールに
応えてくれたんだけど、その度に全力疾走してくるんだもん。
老体にムチ打ってまんな〜。最後の方はゼイゼイしてた。それも
笑えた。
笑いまくってすっきりしたところで会場を後にし、前から行こう
と言っていた沖縄料理屋さんに移動。ラフテーやゴーヤチャンプ
ルーなど沖縄料理に舌鼓を打った。泡盛を飲もうと思ったけど
普段飲み慣れないものを飲むと余計に飲んでしまいそうだった
ので生ビールの後はワインにしてみた。しかし店のワインを飲み
尽くすまで飲むとは…ってか沖縄料理にワインって!?結局、ちゅ
んたろーさんと飲むと深酒しちゃうなぁ。楽しいっていうのも
あるけど、確実に私より酒が強いから調子に乗って安心して飲ん
じゃうのかも。今日も記憶が軽くないところまで飲みました。
ダメなオトナ・・・
でも、たくさんうっとりして、たくさん感動して、たくさん笑っ
て、たくさん食べて、たくさん飲んで、なかなか充実した1日だっ
たのではないでしょうか。って強引に正当化して終わり。
った。初台駅で信者仲魔のちゅんたろーさんと合流し、いざ会場
入り。ホントにこのハコはすり鉢状で観やすいなぁ。それに椅子
がゆったりしてて優雅な気分にさせてくれる素晴らしいハコで
ございます。そして開演。
『髑髏城』は1997年の再演を観たんだけど、それまで端役っぽい
扱いだった河野まさとさんが七人に抜擢されていて嬉しかったっ
ていう記憶しかなくて、ストーリーとか配役とかかなりおぼろげ
だったんでまるで初見の気分です。特に新感線ってテーマが似た
りよったりって印象があるから作品がごっちゃになっちゃってん
だよ、頭の中で。って単に記憶力が乏しいだけかも知れないが…
でも観ていくうちに「あ〜こんな話だったわ…」とか「あ〜この
役は前は○○さんが演ってたわ…」って段々と記憶が蘇ってきた
ので一安心。河野さんの役は前回のままの‘裏切りの三五’役で
軽薄な感じが実によかった。そしてカッコよかった。まあ河野
さんのカッコよさは周囲にあまり伝わらないんですが、今作の
お目当ては6割河野さん、残り4割ウコリン(右近健一さん)な
もんで、出てくる度に心の中で「キャ〜」とウットリモードで
おりました。
ストーリー的には髑髏城を拠点とする関東髑髏党の党首・天魔王
が秀吉の天下統一を阻止しようと悪行を企んでるのに信長を倒す
のに尽力した面々が奇しい縁にあやつられて集結し戦うという
もので(かなり大雑把ですが…)最後には悪が倒され平和な世の
中を取り戻すという感じかな。
客演は水野美紀さん、坂井真紀さん、佐藤仁美さん、佐藤正宏
さん、山本亨さん、そして梶原善ちゃんという面々で最近の新感
線は客演がビッグ過ぎて劇団員にいい役が付かないのは如何な
ものか!?と思うんですけどね。まあそれぞれ客演の皆さんが上手
だったので文句はないんだけれども…特に梶原善ちゃんがよかっ
たなぁ。ホントに舞台向きの声で台詞も聞き取りやすいし、笑い
も取れるし、いい役者さんです。『髑髏城』はキャストを変えて
秋にアオドクロとして演るんだけど、善ちゃん演ずる‘贋鉄斎’
という役はアオドクロでは愛しの三宅弘城さんが演るので、是非
とも善ちゃん以上の‘贋鉄斎’を演って欲しいなって思いながら
善ちゃんを観てました。なかなかハードルは高そうですよ〜。
しかし古田新太のマジックはスゴイ!別にハンカチから鳩を出す
マジックじゃないですよ。普段はただのレスラーの成りそこない
みたいな感じなのに舞台に上がったらなんであんなにカッコよく
見えるわけ〜!?二役演ってるんだけど‘玉ころがしの捨之介’の
時の着流し姿ではあまり思わないけど、‘天魔王’の時の全身黒
づくめのコスチュームでは妖艶でホントに美しく、そしてカッコ
いい。捨之介の時のすれっからし具合も合ってるけど、天魔王の
時の冷酷非道な感じが実にいい。ホントに舞台栄えする人なんだ
ろうな…カッコよさはマジで認めます。でも河野さん以上には
メロりませんが。
じゅんも良かった。じゅん演ずる‘抜かずの兵庫’率いる荒武者
隊が殺されて失意に陥るところから復讐を覚悟するまでの心の
動きが自然に伝わってきてグッときた。気付けば周りにハンカチ
で目頭を押さえる客が何人もいて、笑わせるだけじゃない器用な
じゅんの一面を見た気がした。もちろんウコリンもステキでし
たよ、いろいろな意味で。少し痩せたのかな…‘犬神泥帥’役は
前も演ったと思うんだけど、笑える憎々しさはウコリン以外には
出せない味でしょうね。歌も素晴らしいし言うことなしですわ。
もうウコリンはこういうテイストの役しか演らないのかしら、
いっつも同じやん…あっ、これは禁句か!?とにもかくにも楽しく
観れたからいいかっ!
鳴り止まない拍手で終演。カーテンコールと続いた。新国立の
舞台は奥行きがあるので一番奥から全力疾走してくる古田新太
には笑わせてもらった。怖い…でも非常に面白くてツボだった。
今日は楽日ということもあり、何度も何度もカーテンコールに
応えてくれたんだけど、その度に全力疾走してくるんだもん。
老体にムチ打ってまんな〜。最後の方はゼイゼイしてた。それも
笑えた。
笑いまくってすっきりしたところで会場を後にし、前から行こう
と言っていた沖縄料理屋さんに移動。ラフテーやゴーヤチャンプ
ルーなど沖縄料理に舌鼓を打った。泡盛を飲もうと思ったけど
普段飲み慣れないものを飲むと余計に飲んでしまいそうだった
ので生ビールの後はワインにしてみた。しかし店のワインを飲み
尽くすまで飲むとは…ってか沖縄料理にワインって!?結局、ちゅ
んたろーさんと飲むと深酒しちゃうなぁ。楽しいっていうのも
あるけど、確実に私より酒が強いから調子に乗って安心して飲ん
じゃうのかも。今日も記憶が軽くないところまで飲みました。
ダメなオトナ・・・
でも、たくさんうっとりして、たくさん感動して、たくさん笑っ
て、たくさん食べて、たくさん飲んで、なかなか充実した1日だっ
たのではないでしょうか。って強引に正当化して終わり。
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