『髑髏城の七人〜アオドクロ』2回目。
2004年10月20日 演劇台風関東直撃の本日、日生劇場に劇団☆新感線『髑髏城の七人〜
アオドクロ』を観に行くことになっていました。日本シリーズも
順延になったので心配になった直江嬢の元同僚のお姉さんから
「今日やるのかしら?」的なメールが届き、劇場に電話して問い
合わせると「予定通りです!」とのことで豪雨の中を待ち合わせ
ていた帝国ホテルに向かった。
お姉さんと合流し、ラウンジで生ビールを飲み始めた。そのうち
直江嬢も到着し、軽く食事をしながら近況などを話した。赤ワイ
ンに移行し、結構ゴキゲンさんで開演間際の会場に滑り込んだ。
いざ開演。
前回は2階席だったので全体像を観る感じだったけど、今日は1階
席なので役者の表情とか細かな演技を観ることが出来た。染演じ
る捨之介と天魔王の二役は残念ながら染の品の良さが邪魔して
2回目の今回も「イマイチだな…」と感じた。古田新太のハマリ役
だから、どうしても比べてしまうと色気とか冷酷さが足りない気
がする。でも「さすがは染だな!」と思わせる台詞の聞き取り
やすさ、間合い、殺陣などは充分に感じ取れたんで主役を務める
のに値する役者だなと思った。
極楽太夫はアカの時は坂井真紀ちゃんだったんだけど、アオでは
高田聖子さんでずいぶん年齢差があるな…と思った。太夫の姿も
迷彩服姿も高田さんの方がしっくりいってたかな。太夫に想いを
寄せる忠馬役が佐藤アツヒロで、アカの時は兵庫役で橋本じゅん
だったんだけど、じゅんと佐藤アツヒロが同じ役ってゴイスだな
って思った。高田さんに想いを寄せる佐藤アツヒロの図式は年上
女に一途な若造って感じで坂井真紀ちゃんに想いを寄せるじゅん
の時とは違う雰囲気があった。年齢的に説得力があるのはアカが
佐藤アツヒロ・アオがじゅんっていうキャスティングだとは思う
んだけど、逆に生々しいかしら!?
裏切り渡京役の粟根まことさんは芸達者だけに良かったけど、
裏切りキャラはやっぱり三五の河野まさとさんがいいな…と超
個人的な意見ですけども。もともとは粟根さんの役だもんね。
でも粟根さんには無界屋蘭兵衛を演って頂きたいな。アオの池内
博之よりはアカの水野美紀の方が良かったけど、粟根さんには
到底及ばないわ。パンフの写真を見ると金田一耕介みたいなヅラ
なんで、水野美紀のようなストレートのオールバック系で艶っぽ
い感じでお願いしたいんですがね。
沙霧は佐藤仁美でも鈴木杏でも変わらないかな…個人的には芳本
美代子が好きだったけど。狸穴二郎衛門はラサールさんだった
からかアカのワハハの佐藤さんよりは出番が増えてましたかね。
やっぱり舞台の人だからどちらも見応えはありました。
で、お目当ての三宅弘城さんの役ですが、アカで梶原善ちゃんが
演った贋鉄斎だと思ってて、淡々として渋いんだけどクスっと
笑えるいい役だったから三宅さんの違った一面が観れるかと楽し
みにしてたら、逆木さん演ずる贋鉄斎の弟子のカンテツという役
でおバカさんキャラだった…三宅さんの定番キャラじゃん!三宅
さんはいい意味でバカ面なんで、純粋なバカな役を演らせたら
日本一なのね。リアルなバカを表現出来るから、客演とかでも
そういう役で呼ばれることが多い。それはそれで面白いんだけど
ディープな三宅さんファンの私としてはバカキャラ以外が観たい
な〜と思うわけです。
三宅さんはドラムも上手だし、器械体操も得意だし、ボクシング
経験者だからアクションにもキレがあって、口を閉じればドキッ
とする位に冷淡な表情になってシリアスな演技も出来る奥行きの
深い役者さんなんです。口を開けると日本一のバカ面なんだけど
実は目をよく見ると冷たい感じがするのよね。しつこい位にアン
ケートに「冷淡な役も演ってください」って書いてるんだけど
彼の違う一面を引き出してくれる演出家に出逢って欲しいと切に
願うばかりですわ。
とは言え、以前の公演でロボット役で出演させたいのうえさんの
演出ですから、三宅さんのおバカさんっぷりを余すことなくカン
テツという役に織り込んでいました。得意の聞き間違いの連発は
客の笑いを獲ってたし、見事なバク転・側転に客は「お〜っ!」
と感嘆の声を上げてました。ただ単におバカではなく、意外性の
あるおバカさんキャラに仕上げてあったからオイシイ役だったの
ではないでしょうか。必要以上に笑わせて頂きました。
休憩時間にトイレの行列に並んでいると男子トイレから伊原剛志
さんが出て来て男前さにドッキリした。そのうちお姉さんが赤
ワインのグラスを持って戻ってきて、トイレ待ちの間にも一緒に
飲酒しておりました。結局、用を済ませ二幕ギリギリに客席に
戻りました。ガソリンを入れたんで更にテンションが上がって
二幕も楽しめました。
終演後のカーテンコールで染が「ここでお知らせです。地下鉄
東西線が南砂〜本八幡間で運行を中止にしております。」と言い
出し、悪天候の中の来場を労ってくれた。こちらこそ来た甲斐が
ありましたよ。三宅さんの恒例のピースサインを何度も観れたし
大満足で劇場を後にしようとした時に尚仲間の淑乃さんと逢えて
慌しく挨拶して別れた。ゆっくり話したかったけど、急いで帰ろ
うという意識の方が強かったのかも…申し訳なか!
地下鉄の駅まで行く間、車道の半分が冠水していて軽く引いた。
これから地下鉄に乗るのに怖いやんけ!でも不安をよそになんと
か地元近くの駅までお姉さんと辿り着き、JRに乗り換えようと
思ったけど面倒になったのでタクシーで帰ることにした。途中の
道路も冠水していて今回の台風の威力を思い知らされた。こんな
台風の中でもいい芝居が観れたから行ってよかったですわ。
アオドクロ』を観に行くことになっていました。日本シリーズも
順延になったので心配になった直江嬢の元同僚のお姉さんから
「今日やるのかしら?」的なメールが届き、劇場に電話して問い
合わせると「予定通りです!」とのことで豪雨の中を待ち合わせ
ていた帝国ホテルに向かった。
お姉さんと合流し、ラウンジで生ビールを飲み始めた。そのうち
直江嬢も到着し、軽く食事をしながら近況などを話した。赤ワイ
ンに移行し、結構ゴキゲンさんで開演間際の会場に滑り込んだ。
いざ開演。
前回は2階席だったので全体像を観る感じだったけど、今日は1階
席なので役者の表情とか細かな演技を観ることが出来た。染演じ
る捨之介と天魔王の二役は残念ながら染の品の良さが邪魔して
2回目の今回も「イマイチだな…」と感じた。古田新太のハマリ役
だから、どうしても比べてしまうと色気とか冷酷さが足りない気
がする。でも「さすがは染だな!」と思わせる台詞の聞き取り
やすさ、間合い、殺陣などは充分に感じ取れたんで主役を務める
のに値する役者だなと思った。
極楽太夫はアカの時は坂井真紀ちゃんだったんだけど、アオでは
高田聖子さんでずいぶん年齢差があるな…と思った。太夫の姿も
迷彩服姿も高田さんの方がしっくりいってたかな。太夫に想いを
寄せる忠馬役が佐藤アツヒロで、アカの時は兵庫役で橋本じゅん
だったんだけど、じゅんと佐藤アツヒロが同じ役ってゴイスだな
って思った。高田さんに想いを寄せる佐藤アツヒロの図式は年上
女に一途な若造って感じで坂井真紀ちゃんに想いを寄せるじゅん
の時とは違う雰囲気があった。年齢的に説得力があるのはアカが
佐藤アツヒロ・アオがじゅんっていうキャスティングだとは思う
んだけど、逆に生々しいかしら!?
裏切り渡京役の粟根まことさんは芸達者だけに良かったけど、
裏切りキャラはやっぱり三五の河野まさとさんがいいな…と超
個人的な意見ですけども。もともとは粟根さんの役だもんね。
でも粟根さんには無界屋蘭兵衛を演って頂きたいな。アオの池内
博之よりはアカの水野美紀の方が良かったけど、粟根さんには
到底及ばないわ。パンフの写真を見ると金田一耕介みたいなヅラ
なんで、水野美紀のようなストレートのオールバック系で艶っぽ
い感じでお願いしたいんですがね。
沙霧は佐藤仁美でも鈴木杏でも変わらないかな…個人的には芳本
美代子が好きだったけど。狸穴二郎衛門はラサールさんだった
からかアカのワハハの佐藤さんよりは出番が増えてましたかね。
やっぱり舞台の人だからどちらも見応えはありました。
で、お目当ての三宅弘城さんの役ですが、アカで梶原善ちゃんが
演った贋鉄斎だと思ってて、淡々として渋いんだけどクスっと
笑えるいい役だったから三宅さんの違った一面が観れるかと楽し
みにしてたら、逆木さん演ずる贋鉄斎の弟子のカンテツという役
でおバカさんキャラだった…三宅さんの定番キャラじゃん!三宅
さんはいい意味でバカ面なんで、純粋なバカな役を演らせたら
日本一なのね。リアルなバカを表現出来るから、客演とかでも
そういう役で呼ばれることが多い。それはそれで面白いんだけど
ディープな三宅さんファンの私としてはバカキャラ以外が観たい
な〜と思うわけです。
三宅さんはドラムも上手だし、器械体操も得意だし、ボクシング
経験者だからアクションにもキレがあって、口を閉じればドキッ
とする位に冷淡な表情になってシリアスな演技も出来る奥行きの
深い役者さんなんです。口を開けると日本一のバカ面なんだけど
実は目をよく見ると冷たい感じがするのよね。しつこい位にアン
ケートに「冷淡な役も演ってください」って書いてるんだけど
彼の違う一面を引き出してくれる演出家に出逢って欲しいと切に
願うばかりですわ。
とは言え、以前の公演でロボット役で出演させたいのうえさんの
演出ですから、三宅さんのおバカさんっぷりを余すことなくカン
テツという役に織り込んでいました。得意の聞き間違いの連発は
客の笑いを獲ってたし、見事なバク転・側転に客は「お〜っ!」
と感嘆の声を上げてました。ただ単におバカではなく、意外性の
あるおバカさんキャラに仕上げてあったからオイシイ役だったの
ではないでしょうか。必要以上に笑わせて頂きました。
休憩時間にトイレの行列に並んでいると男子トイレから伊原剛志
さんが出て来て男前さにドッキリした。そのうちお姉さんが赤
ワインのグラスを持って戻ってきて、トイレ待ちの間にも一緒に
飲酒しておりました。結局、用を済ませ二幕ギリギリに客席に
戻りました。ガソリンを入れたんで更にテンションが上がって
二幕も楽しめました。
終演後のカーテンコールで染が「ここでお知らせです。地下鉄
東西線が南砂〜本八幡間で運行を中止にしております。」と言い
出し、悪天候の中の来場を労ってくれた。こちらこそ来た甲斐が
ありましたよ。三宅さんの恒例のピースサインを何度も観れたし
大満足で劇場を後にしようとした時に尚仲間の淑乃さんと逢えて
慌しく挨拶して別れた。ゆっくり話したかったけど、急いで帰ろ
うという意識の方が強かったのかも…申し訳なか!
地下鉄の駅まで行く間、車道の半分が冠水していて軽く引いた。
これから地下鉄に乗るのに怖いやんけ!でも不安をよそになんと
か地元近くの駅までお姉さんと辿り着き、JRに乗り換えようと
思ったけど面倒になったのでタクシーで帰ることにした。途中の
道路も冠水していて今回の台風の威力を思い知らされた。こんな
台風の中でもいい芝居が観れたから行ってよかったですわ。
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