デーモン小暮の邦楽維新 Collaboration 青山本場所・「阿」の巻。
2005年1月12日 演劇今日はデーモン小暮の邦楽維新 Collaboration 青山本場所・
「阿」の巻を観に青山に向かった。信者仲魔のゆきさんとこども
の城のロビーで落ち合うと「さっき普通にレオさまが通ったよ」
と開口一番言われた。レオさまとは和太鼓奏者のレナード衛藤
さんのことです。わ〜い!レオさまも観に来てるんだ、嬉しい!!
昨日〜今日の尚の結婚話が鬱陶しかったので、余計にレオさまや
閣下にすがりたいというか逢えることが楽しみで仕方がなかった
のでした。
青山円形劇場の座席に進み、何気に客席を眺めているとレオさま
が入ってきました。普通〜!私服だとホントにオーラを感じられ
ないよね。やっぱりレオさまは上半身裸でナンボですから、服を
着てすっかり一般人になりすます姿がちょっと面白かった。今
なら普通に知り合いに逢ったみたいな感じで喋り掛けられそうな
気がしたもんな。まあ雰囲気は一般人だったけどカッコよさは
相変わらずだったので軽くメロったのは言うまでもありません。
ものすごく怪しい感じでレオさまをチラ見してる魔にいざ開演。
一噌幸弘さんが笛を吹きながら登場して客席の中を練り歩いて
いらっしゃいました。一気に緊張感に包まれる会場…しかしステ
ージ上で演奏を終えてMCに入った途端にその緊張感は解き放たれ
緩〜い感じになっていきました。一噌さんというのがものすごい
ダジャレ王(しかもかなりレベル低)で、良い意味でも悪い意味
でも浮世離れした感じの物腰の方なのです。重要無形文化財に
指定されてるエライ人なんだけどね…最終的には許してあげたく
なるんだけど、最初の方は正直イラつくんだわ。昨年の青山劇場
での公演の時から気にはなってたけど、今回メインに持ってきた
のは閣下も面白がってたんだね。
演奏されたのは♪獅子の舞という古典なんだそうですが、最初
から「をいをい…」って感じのダジャレ満載の説明の後、呆れた
感じで胡弓の多々良香保里さんが登場。なかなか気の強そうな
雰囲気を持った方で、適当に一噌さんをあしらってたのが面白か
ったな。胡弓は三味線と同じ作りのものを弓で弾くという楽器で
奏者は激減しているとか。本来はお琴と三味線と胡弓をたしなむ
のが普通なんだけど、最近では胡弓のパートを尺八にとって代わ
られるケースが多いので段々と胡弓まで演る人が減ってるそうで
多々良さん自身も胡弓だけの演奏を要求されるステージという
のは初めてに近いんだそうです。胡弓を演奏しながら歌唱すると
いうことも滅多にないそうなんですが、今回は♪黒髪を歌って
おられました。
多々良さんの演奏の後、閣下がなにやら一節を唱えながら登場。
最近お気に入りの御様子の平安絵巻の麻呂みたいな衣装だった。
私も嫌いな衣装じゃないので「カワイイなぁ…」と思わずウット
リしてしまった。ミサの時からの恒例のコール&レスポンスに
続き、青山劇場&青山円形劇場での懸念事項である駐車場問題に
ついて一通り触れ、いい加減誰か教えてあげて!10時過ぎても
終演後30分以内なら車を出せることを!!と心の中で切に願いなが
らも閣下が神経質なまでに10時終演に拘ってることが笑えた。
で、1部の定番である朗読コーナーに突入。閣下がある作品を朗読
し、その状況に合わせてBGMを邦楽奏者が付けていくという面白い
試みなんだけど、いつも眠気との闘いになってしまうというネッ
クがあるんだな。照明が暗い中、適度に奏でる邦楽器の音色が
心地良くて、更に閣下の声の耳障りがいいのでリラックスし過ぎ
てしまうんだと思う。ホントに何度も言ってると思いますが閣下
の声は私を癒すんですわ。今回の作品は芥川龍之介の『袈裟と
盛遠』。果たしてどうなりますやら!?
袈裟という女性と盛遠という男性の独白からなる展開なんだけど
簡略すると袈裟に昔から憧れてた盛遠が、人妻になった袈裟を
辱めたんだけど、複雑な心境に陥った盛遠が袈裟の夫を殺そうと
持ち掛けたら袈裟が納得して更に困惑する盛遠と、承諾してしま
った袈裟が苦悩し夫を殺しに来る盛遠に間違って自分が殺される
ように画策するというエロティックでサスペンスな感じのストー
リーに眠気は一切起きずに完全に聴き入ってました。今回も胡弓
の怪しい音色に、物語に引きつける笛の音は実に効果的でした。
閣下の登場時に述べた一節はクライマックス前の重要な一節を
言っていたという心憎いオチもよかったかな。
で、1部終了。休憩を挟み、2部に突入。タブラの吉見征樹さん・
スパニッシュギターの高木潤一さん・ヴァイオリンの壺井彰久
さんが加わって♪ZUTTOが披露された。♪ZUTTOはホントに心に
染み入る曲で、こんなにギスギスした性格の私が柔らかい気持ち
になれる一曲なのです。隣りのブロックの客が涙していたのも
わかる気がした。♪縁という曲も心に染みるんだけど、この2曲
以外の曲でしくしく泣かれていたら「気持ち悪っ!」って思うんでしょうけども。
清々しい気持ちになったところで閣下はハケていき、一噌さんの
♪ふふふ、♪白鳥の湖、♪悲しい酒を素晴らしいアレンジで聴か
せてくれて、♪悲しい酒を鮭茶漬けバージョンに変えて再び登場
した閣下に大爆笑でした。今までの流れを台無しかよ!?そんな
遊びゴコロもツボなんですがね。
その後はイタリアのプログレバンドのなんちゃらの人の曲で、
歌詞がなくてボーカリストの声が楽器になってるっていう♪木々
の歌を披露。「歌詞を覚えないでいいんで助かった」との閣下の
弁。その分、円形劇場を余すことなく使ったというか、客席の
後方通路をただ駆け抜けて?スキップ?していった閣下の姿が
印象的でした。ちきしょー、カワイイっ!聖飢魔?の♪鬼も久々
に聴けて良かった。あんまり好みの曲じゃないけどアレンジが
めっちゃカッコよかったんで聴き入っちゃった。やっぱり造りが
面白い曲が多いんだよね、聖飢魔?の曲って。
で、本編終了。レオさまが会場を後にする姿に「あ〜あ…」と
いう落胆の気持ちで一杯だったけど、程なくアンコールになり
既に10時過ぎていたので即行♪BLUE MOUNTAINが始まって気付けば
ノリノリになってました。レオさま、またね!で、わざわざ曲中
に着流しを羽織ってギター侍のパクりで吉見さん・高木さん・
壺井さんが一噌さんの閣下が多々良さんの裏ネタを披露して「残
念!」って斬っていったのが笑えた。一噌さんが400年前の笛を
タクシーに中に忘れたとか多々良さんの好きなおかずが地味だと
か全く役に立たないトリビアばかりなんですけど、遊びゴコロを
持ったオトナが楽しそうにやってる姿はいいよね。結果的に笑い
まくりのまま終演。
今の閣下のライフワークである邦楽維新ですが、邦楽奏者で面白
い人はまだまだ居そうですね。一噌さんはある意味大ヒットでし
た。次は楽日です。更に弾けるのが楽しみ、楽しみ!
「阿」の巻を観に青山に向かった。信者仲魔のゆきさんとこども
の城のロビーで落ち合うと「さっき普通にレオさまが通ったよ」
と開口一番言われた。レオさまとは和太鼓奏者のレナード衛藤
さんのことです。わ〜い!レオさまも観に来てるんだ、嬉しい!!
昨日〜今日の尚の結婚話が鬱陶しかったので、余計にレオさまや
閣下にすがりたいというか逢えることが楽しみで仕方がなかった
のでした。
青山円形劇場の座席に進み、何気に客席を眺めているとレオさま
が入ってきました。普通〜!私服だとホントにオーラを感じられ
ないよね。やっぱりレオさまは上半身裸でナンボですから、服を
着てすっかり一般人になりすます姿がちょっと面白かった。今
なら普通に知り合いに逢ったみたいな感じで喋り掛けられそうな
気がしたもんな。まあ雰囲気は一般人だったけどカッコよさは
相変わらずだったので軽くメロったのは言うまでもありません。
ものすごく怪しい感じでレオさまをチラ見してる魔にいざ開演。
一噌幸弘さんが笛を吹きながら登場して客席の中を練り歩いて
いらっしゃいました。一気に緊張感に包まれる会場…しかしステ
ージ上で演奏を終えてMCに入った途端にその緊張感は解き放たれ
緩〜い感じになっていきました。一噌さんというのがものすごい
ダジャレ王(しかもかなりレベル低)で、良い意味でも悪い意味
でも浮世離れした感じの物腰の方なのです。重要無形文化財に
指定されてるエライ人なんだけどね…最終的には許してあげたく
なるんだけど、最初の方は正直イラつくんだわ。昨年の青山劇場
での公演の時から気にはなってたけど、今回メインに持ってきた
のは閣下も面白がってたんだね。
演奏されたのは♪獅子の舞という古典なんだそうですが、最初
から「をいをい…」って感じのダジャレ満載の説明の後、呆れた
感じで胡弓の多々良香保里さんが登場。なかなか気の強そうな
雰囲気を持った方で、適当に一噌さんをあしらってたのが面白か
ったな。胡弓は三味線と同じ作りのものを弓で弾くという楽器で
奏者は激減しているとか。本来はお琴と三味線と胡弓をたしなむ
のが普通なんだけど、最近では胡弓のパートを尺八にとって代わ
られるケースが多いので段々と胡弓まで演る人が減ってるそうで
多々良さん自身も胡弓だけの演奏を要求されるステージという
のは初めてに近いんだそうです。胡弓を演奏しながら歌唱すると
いうことも滅多にないそうなんですが、今回は♪黒髪を歌って
おられました。
多々良さんの演奏の後、閣下がなにやら一節を唱えながら登場。
最近お気に入りの御様子の平安絵巻の麻呂みたいな衣装だった。
私も嫌いな衣装じゃないので「カワイイなぁ…」と思わずウット
リしてしまった。ミサの時からの恒例のコール&レスポンスに
続き、青山劇場&青山円形劇場での懸念事項である駐車場問題に
ついて一通り触れ、いい加減誰か教えてあげて!10時過ぎても
終演後30分以内なら車を出せることを!!と心の中で切に願いなが
らも閣下が神経質なまでに10時終演に拘ってることが笑えた。
で、1部の定番である朗読コーナーに突入。閣下がある作品を朗読
し、その状況に合わせてBGMを邦楽奏者が付けていくという面白い
試みなんだけど、いつも眠気との闘いになってしまうというネッ
クがあるんだな。照明が暗い中、適度に奏でる邦楽器の音色が
心地良くて、更に閣下の声の耳障りがいいのでリラックスし過ぎ
てしまうんだと思う。ホントに何度も言ってると思いますが閣下
の声は私を癒すんですわ。今回の作品は芥川龍之介の『袈裟と
盛遠』。果たしてどうなりますやら!?
袈裟という女性と盛遠という男性の独白からなる展開なんだけど
簡略すると袈裟に昔から憧れてた盛遠が、人妻になった袈裟を
辱めたんだけど、複雑な心境に陥った盛遠が袈裟の夫を殺そうと
持ち掛けたら袈裟が納得して更に困惑する盛遠と、承諾してしま
った袈裟が苦悩し夫を殺しに来る盛遠に間違って自分が殺される
ように画策するというエロティックでサスペンスな感じのストー
リーに眠気は一切起きずに完全に聴き入ってました。今回も胡弓
の怪しい音色に、物語に引きつける笛の音は実に効果的でした。
閣下の登場時に述べた一節はクライマックス前の重要な一節を
言っていたという心憎いオチもよかったかな。
で、1部終了。休憩を挟み、2部に突入。タブラの吉見征樹さん・
スパニッシュギターの高木潤一さん・ヴァイオリンの壺井彰久
さんが加わって♪ZUTTOが披露された。♪ZUTTOはホントに心に
染み入る曲で、こんなにギスギスした性格の私が柔らかい気持ち
になれる一曲なのです。隣りのブロックの客が涙していたのも
わかる気がした。♪縁という曲も心に染みるんだけど、この2曲
以外の曲でしくしく泣かれていたら「気持ち悪っ!」って思うんでしょうけども。
清々しい気持ちになったところで閣下はハケていき、一噌さんの
♪ふふふ、♪白鳥の湖、♪悲しい酒を素晴らしいアレンジで聴か
せてくれて、♪悲しい酒を鮭茶漬けバージョンに変えて再び登場
した閣下に大爆笑でした。今までの流れを台無しかよ!?そんな
遊びゴコロもツボなんですがね。
その後はイタリアのプログレバンドのなんちゃらの人の曲で、
歌詞がなくてボーカリストの声が楽器になってるっていう♪木々
の歌を披露。「歌詞を覚えないでいいんで助かった」との閣下の
弁。その分、円形劇場を余すことなく使ったというか、客席の
後方通路をただ駆け抜けて?スキップ?していった閣下の姿が
印象的でした。ちきしょー、カワイイっ!聖飢魔?の♪鬼も久々
に聴けて良かった。あんまり好みの曲じゃないけどアレンジが
めっちゃカッコよかったんで聴き入っちゃった。やっぱり造りが
面白い曲が多いんだよね、聖飢魔?の曲って。
で、本編終了。レオさまが会場を後にする姿に「あ〜あ…」と
いう落胆の気持ちで一杯だったけど、程なくアンコールになり
既に10時過ぎていたので即行♪BLUE MOUNTAINが始まって気付けば
ノリノリになってました。レオさま、またね!で、わざわざ曲中
に着流しを羽織ってギター侍のパクりで吉見さん・高木さん・
壺井さんが一噌さんの閣下が多々良さんの裏ネタを披露して「残
念!」って斬っていったのが笑えた。一噌さんが400年前の笛を
タクシーに中に忘れたとか多々良さんの好きなおかずが地味だと
か全く役に立たないトリビアばかりなんですけど、遊びゴコロを
持ったオトナが楽しそうにやってる姿はいいよね。結果的に笑い
まくりのまま終演。
今の閣下のライフワークである邦楽維新ですが、邦楽奏者で面白
い人はまだまだ居そうですね。一噌さんはある意味大ヒットでし
た。次は楽日です。更に弾けるのが楽しみ、楽しみ!
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