田村正和『新・乾いて候〜そなたもおなじ野の花か』@新橋演舞場。
2005年7月15日 演劇一昨日、野口さんの乗るはずのロケットの発射は延期になった
そうで軽くホッとした。早くても来週末だとか。2回目の『キレ
イ』は20日なんで妙な不安を抱きたくないから良かったわ。
そんな私は今日は『新・乾いて候〜そなたもおなじ野の花か』を
観に母と新橋演舞場へ行った。今までの私の観劇傾向から考えれ
ば母の趣味と思われそうですが、実は私が母を誘いました。究極
の好み顔アンケートで私は田村正和さんなもんですから1度は生・
正和を観てみたかったんです。この演目は殺陣が目玉だそうで
早い動きをする正和さんも観てみたかったんです。田村正和が
観たい…さすがに誘える人も限られてくるから結果的に母になっ
たわけでございます。
演舞場は改装したばかりなんだけど、各フロアにトイレがあった
り、エスカレーターが出来てたり、土産物屋が凝縮された上に
スタイリッシュになってたり、寛げるスペースが増えてたりと
凄く良くなってました。元々の雰囲気を残しつつ更に快適になっ
てたんで、益々好きなハコになりましたわ。で、開演。
まずセットが素晴らしかった。暗転の時間が若干長い気はした
けど、明転すると京都の嵯峨野を思わせる竹林やホントに水が
流れているように見える大滝、ススキが群生している川原など
舞台なのに自然を見事に表現していて圧巻だった。見世物小屋の
シーンではイリュージョン的な要素があったり、照明はレーザー
光線を多様したり、小道具は剣から瞬時に炎が出たりとレアな技
も駆使されていて普段観ている芝居とはお金の掛け方のスケール
の違いを感じました。
お目当ての正和さんですが、思っていたより顔が小さくて華奢
だったけど台詞の張り具合に感服した。TVのイメージしかないん
で鼻にかかったボソボソ声かと思いきや台詞は聴き取り易く、
なおかつ台詞尻が歌舞伎の台詞回しに通ずる感情を込めた強弱を
多様してて器用さにビックリしました。筋書きを読んだら結構
舞台経験豊富な方だということが書かれていて意外な一面をみた
気がしました。立ち居振る舞いもとても綺麗でウットリポイント
が高かったですね。
正和さんが登場する度にユーミンか聖子ちゃんかと思わせる程に
衣装が替わってるのも面白くて、水玉模様の帯とかパッチワーク
されてる着物とかポップなテイストのものが多くて遊びゴコロを
感じました。衣装に関しては刺客達が迷彩柄の忍者っぽいデザイ
ンのを着てたり、謀反を企んでいる当主が横縞な着物に袴を合わ
せていたりとホントに面白かったな。
ただストーリーから考えたら「なんで無一文だった人が場面が
変わったらちゃんとした着物を着てるの!?」とか「この流れの
どこで着替えたの!?」とかツッコミたくなる箇所は沢山あった
けど、場面場面で相対する女優さんや俳優さんの衣装と正和さん
が着ている衣装の模様やデザインが調和してるのに気付いた時に
「深いな…」と思いました。ストーリーを度外視しても正和さん
をいかに視覚的に美しく見せるかってことに重点を置いてる演目
なんだわ、きっと。確かに妖艶で綺麗でしたものね。
殺陣のシーンも尋常じゃない位の桜吹雪舞う中で正和さんが2〜3
人斬るとスローシーンになり拍手するポイントが予定調和的に
作ってあって照明が強くあたっている正和さんはそれはそれは
美しいお姿でしたよ。獅童くんが出た『浪人街』とか新感線の
殺陣を観てる私としては一気にバッサバッサ斬っていく勢いに
慣れてるから最初は正和さんの殺陣に物足りなさを感じていたけ
ど、そのうち沢山の動きがなくてもひとつひとつの動作が美しい
のでどんどんと引き込まれていく自分がいました。キメの表情も
憂いを帯びてキュンとなったしね。やっぱりゴイスです、正和
さんは!
初めて生・正和を体感しましたが、やっぱり究極の好み顔アンケ
ート1位は揺らがないと確信しましたね。終演後、楽屋口に出待ち
のおばさまが大挙居たのを見て正和さんの戦略を垣間見てしまっ
た気もしたけど、美しいモノは大好きだから次の機会がある限り
生・正和を堪能したいですぜ。
終演後、帰宅中のパパ車内で母も楽しかったとの感想を頂き、誘
って良かったと思いました。こうやって自分の趣味が家族に受け
入れてもらえるのも嬉しいけど、嫌な感じで家族に乗ってこられ
るのも面倒な話なんですけどね。誘う演目を考えなくちゃだわ!
とりあえず生・正和は最高に良かったっす。
そうで軽くホッとした。早くても来週末だとか。2回目の『キレ
イ』は20日なんで妙な不安を抱きたくないから良かったわ。
そんな私は今日は『新・乾いて候〜そなたもおなじ野の花か』を
観に母と新橋演舞場へ行った。今までの私の観劇傾向から考えれ
ば母の趣味と思われそうですが、実は私が母を誘いました。究極
の好み顔アンケートで私は田村正和さんなもんですから1度は生・
正和を観てみたかったんです。この演目は殺陣が目玉だそうで
早い動きをする正和さんも観てみたかったんです。田村正和が
観たい…さすがに誘える人も限られてくるから結果的に母になっ
たわけでございます。
演舞場は改装したばかりなんだけど、各フロアにトイレがあった
り、エスカレーターが出来てたり、土産物屋が凝縮された上に
スタイリッシュになってたり、寛げるスペースが増えてたりと
凄く良くなってました。元々の雰囲気を残しつつ更に快適になっ
てたんで、益々好きなハコになりましたわ。で、開演。
まずセットが素晴らしかった。暗転の時間が若干長い気はした
けど、明転すると京都の嵯峨野を思わせる竹林やホントに水が
流れているように見える大滝、ススキが群生している川原など
舞台なのに自然を見事に表現していて圧巻だった。見世物小屋の
シーンではイリュージョン的な要素があったり、照明はレーザー
光線を多様したり、小道具は剣から瞬時に炎が出たりとレアな技
も駆使されていて普段観ている芝居とはお金の掛け方のスケール
の違いを感じました。
お目当ての正和さんですが、思っていたより顔が小さくて華奢
だったけど台詞の張り具合に感服した。TVのイメージしかないん
で鼻にかかったボソボソ声かと思いきや台詞は聴き取り易く、
なおかつ台詞尻が歌舞伎の台詞回しに通ずる感情を込めた強弱を
多様してて器用さにビックリしました。筋書きを読んだら結構
舞台経験豊富な方だということが書かれていて意外な一面をみた
気がしました。立ち居振る舞いもとても綺麗でウットリポイント
が高かったですね。
正和さんが登場する度にユーミンか聖子ちゃんかと思わせる程に
衣装が替わってるのも面白くて、水玉模様の帯とかパッチワーク
されてる着物とかポップなテイストのものが多くて遊びゴコロを
感じました。衣装に関しては刺客達が迷彩柄の忍者っぽいデザイ
ンのを着てたり、謀反を企んでいる当主が横縞な着物に袴を合わ
せていたりとホントに面白かったな。
ただストーリーから考えたら「なんで無一文だった人が場面が
変わったらちゃんとした着物を着てるの!?」とか「この流れの
どこで着替えたの!?」とかツッコミたくなる箇所は沢山あった
けど、場面場面で相対する女優さんや俳優さんの衣装と正和さん
が着ている衣装の模様やデザインが調和してるのに気付いた時に
「深いな…」と思いました。ストーリーを度外視しても正和さん
をいかに視覚的に美しく見せるかってことに重点を置いてる演目
なんだわ、きっと。確かに妖艶で綺麗でしたものね。
殺陣のシーンも尋常じゃない位の桜吹雪舞う中で正和さんが2〜3
人斬るとスローシーンになり拍手するポイントが予定調和的に
作ってあって照明が強くあたっている正和さんはそれはそれは
美しいお姿でしたよ。獅童くんが出た『浪人街』とか新感線の
殺陣を観てる私としては一気にバッサバッサ斬っていく勢いに
慣れてるから最初は正和さんの殺陣に物足りなさを感じていたけ
ど、そのうち沢山の動きがなくてもひとつひとつの動作が美しい
のでどんどんと引き込まれていく自分がいました。キメの表情も
憂いを帯びてキュンとなったしね。やっぱりゴイスです、正和
さんは!
初めて生・正和を体感しましたが、やっぱり究極の好み顔アンケ
ート1位は揺らがないと確信しましたね。終演後、楽屋口に出待ち
のおばさまが大挙居たのを見て正和さんの戦略を垣間見てしまっ
た気もしたけど、美しいモノは大好きだから次の機会がある限り
生・正和を堪能したいですぜ。
終演後、帰宅中のパパ車内で母も楽しかったとの感想を頂き、誘
って良かったと思いました。こうやって自分の趣味が家族に受け
入れてもらえるのも嬉しいけど、嫌な感じで家族に乗ってこられ
るのも面倒な話なんですけどね。誘う演目を考えなくちゃだわ!
とりあえず生・正和は最高に良かったっす。
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