今日は閣下の邦楽維新「絢爛の巻」を観に愛車で青山円形劇場に
行った。信者仲魔のゆきさんと落ち合い、座席に進むと初めての
アリーナブロックの2列目で、今まで円形の客席しか座ったことが
ないんだけど、どこの席も観やすいので特に席に拘ってチケ獲り
をしてこなかったから初めて真正面でステージを観れるアリーナ
ブロックは新鮮な感じがした。

「絢爛の巻」での邦楽器は津軽三味線と義太夫三味線。1部は恒例
の邦楽器そのものの音色を楽しむコーナーからスタート。津軽三
味線の木乃下真市さんの演奏が始まりました。木乃下さんのお名
前はうっすら存じていたものの、お顔を拝見するのは初めてで
津軽三味線の有名どころ(吉田兄弟とか我妻さんとか)に比べて
あっさりした風貌だったけど、逆に実力があるからこそ評価され
てるんだろうなぁという印象を受けました。若い津軽三味線弾き
が台頭してきてますもんね。基本的に津軽三味線の音色は好きな
方なので引き込まれてしまいました。

続いては田中悠美子さんの義太夫三味線に竹本京之助さんの浄瑠
璃が披露されました。義太夫三味線の音色を聴くのも初めてだし
浄瑠璃を生で聴くのも初めてで、舞台上で繰り広げられている
場景やお二人が裃を着てる姿も何の意味があるのか知識がない
から「?」「?」「?」の連続だった。事前に閣下が陰アナで
ストーリーを説明してくれたけど半分位しか理解出来なかった。
‘浄瑠璃’って言葉は聞いたことはあっても実際にこういう伝統
芸能が引き継がれてることに驚きました。なんか独特な不思議な
世界でしたね。

そのままの流れで京之助さんの節回しで紹介されて閣下が登場。
予想以上の近さにテンションが上がりました。再集結ミサから
ほぼ1ヶ月後の対面でしたが心配していた体型の変化もなく、つぶ
らなまなざしがとても可愛くて、改めて「閣下のことがホントに
好きなんだな…」と思い知らされました。あくまでも悪魔の姿が
好きなだけで、いくらつぶらなまなざしでも世仮の時は派手な
きみまろでしかないんで好みじゃないですけどね…(←毒)

今回の邦楽器について、閣下の素朴な質問の応酬トークが始まり
「義太夫三味線を弾く男女が同じ舞台に立つことが禁止されてい
る」という仕来りの話から「では田中さん達は男性と同じ舞台で
演奏したことはないんですね?」と閣下が聞くと「それをやって
クビになりました!」とあっさり言い放った田中さんに爆笑。
「パイポみたい…」と切り返してた閣下に失笑。くだらね〜。
小指立てて「私、これで会社をクビになりました!」ってCMあっ
たね…ってか、そんなことに反応しちゃう自分の古さにビック
リ。

恒例の朗読コーナーは夏目漱石の『夢十夜』からの抜粋。
ここが睡魔との闘いなんですわ。照明も落ちたところで耳心地の
良い閣下の声の朗読に、程よいところでBGMで流れる津軽三味線と
義太夫三味線の音色は即おやすみなさいコースなので、それに
耐えてお話についていきたいという意識とのバトルですな。

早くも耳に入った言葉が脳をすり抜けていき、物の説明をしてる
下りで始めに物の名前を言っているのに、その後の説明が何を
示しているのか全く記憶になくて全然ストーリーを追えてないん
だけど耳から入る音色は心地良くて一種のトランス状態になって
いたのかも知れない。まあ作品自体がおかしな展開の話ばかり
だったので余計にトランスに入ってたかも!?短編なんだけど所詮
夢の中の話なのでつじつまが合わないことだらけだったし。

なんとか意識を失うことなく朗読コーナーを乗り切り、休憩時間
を挟んで2部に突入。黒船バンドの松崎様と湯澤さんと石川くんが
登場して「あ〜夢が醒めた…」と思った。松崎様はマントなんか
装着してないし、石川くんは小振りになってたし、湯澤さんは
貧相な志村けんだったし、改めて変身ってゴイスと思った。悪魔
の時はそれはそれはステキだったのにぃ…客席から閣下が登場
して♪HAGAKUREを朗々と唄っている姿を観た時に「あ〜夢はまだ
続いてるんだ…」とホッとした。唄い終わった閣下が黒船バンド
のメンバー紹介をした時に、石川くんに向かって「小っちゃいね
…羽根は生えてないの?」と聞いてたのが笑った。確かに閣下
よりも小さくなってましたものね。閣下宗であるが故に夢見がち
でいられる有り難さを強く感じましたわ。

木乃下さんのオリジナル♪パッションを黒船バンドと演奏したん
だけど、これがすごくカッコよくて津軽三味線の音色はロックに
合うな〜ということを実感しました。以前に閣下が出た朗読劇で
吉田兄弟の演奏を聴いた時にも思ったんだけど、ギターに要素が
似てるんだけど機械的には出せない音色が津軽三味線の特色で
あって不思議な世界を作り出してるんだなあ。機械的な楽器に
慣れているアメリカとかで受け入れられてるのはわかる気が
する。特に情念で弾く感じがする楽器だからね…いやあ良かった
っす。

続いて田中さんワールドなんですが、いやあ笑った笑った。演奏
の合間に入る黒船バンドの「ワワワワ〜」っていうコーラスの
意味がわからなかった上に、田中さんの「最近、肌の張りがなく
なった」とか「デーモンさんは歌のキメの時にお笑いのまちゃ
まちゃみたいな動きをすることがある」とか「その先行き止まり
です!」とか、最後は「加藤自動車教習所!!」といった節回しを
駆使してたんですわ。1部のイメージからかなりぶっ飛んでたんで
実に楽しめました。因みに‘加藤自動車教習所’という台詞を
盛り込んだのは田中さんのご自宅の近くにある教習所の教官に
恋心を抱いたことかららしいです。ぶっ飛んでんな〜!

その後は木乃下さん&田中さん&黒船バンドでRXの♪WAR CLOUDの
演奏になりました。RXの曲で唯一知ってる曲とも言えるので馴染
みがあってアレンジの妙などがわかって面白かったです。

で、閣下が呼び込まれ歌モノコーナーになったのですが、閣下の
前置きが凄く長くて期待ばっかりが膨らんで何の曲なのかと思っ
たら、なんとマイケルの♪今夜はビートイット。マイケルはいろ
んな面でハードル高いけど大丈夫!?イントロの津軽三味線のソロ
こそはカッコよかったけどリズムが乗ってきたらなんともチープ
な感じがして「やっちゃった!?」って感じが充満してました。
負のオーラが充満したところで中途半端なムーンウォークをしで
かした閣下に「やめて〜!」と心の中で叫んでしまいました。
歌い終わった閣下自身が「シュールだね…」と呟いていたのが何
とも言えない空間であったことが理解出来ると思うんですが。

本編ラストの曲が演奏されてイントロを聴いていて沖縄風のノン
キなアレンジに「聖飢魔?の曲だったら嫌だな…」と正直思って
しまったんだけど、閣下のソロの曲だったのでまあ許す。その
まま本編終了。

アンコールに突入し、平日公演は7時開演で駐車場が10時に閉まる
のをいつも気にしてきた今公演なんだけど、初日にして余裕が
ある進行に自画自賛してた閣下の下にサプライズで登場したのが
三橋貴風氏でした。三橋氏は邦楽維新のプロデューサーなんだけ
ど他の会場での定期演奏会を終えていらしたとのこと。三橋氏の
話は色々と飛ぶのであっちこっちに話題は飛んでいたけど、閣下
の「次の演奏会に三橋さんは出るんですか?」と聞いた時に「僕
はクビです」という今日のキーワードが出たのに爆笑。またも
パイポかよっ!

アンコールはいつものように♪BLUE MOUNTAIN。三橋氏の登場で
10時超えは覚悟してましたがなんとか9時55分には大盛り上がりで
終演を迎えました。初日がこんなにまとまるなんて奇跡だわ。
そのままゆきさんと別れ、愛車で帰宅。次からはどんなに長くな
るかが楽しみだぜぃ!!

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