SHINKANSEN☆RS『メタルマクベス』@青山劇場。
2006年5月17日 演劇今日は『メタルマクベス』を観に青山に行った。直江嬢の元同僚
のお姉さんとよく行く店に行ったら店が替わっていてビックリ。
初めて行った時は小洒落たカフェ&レストランだったのが高級な
感じのロイホになってた時にも驚いたけど、また店替わりかよ!?
結局は18時オープンってことで入れなかったんだけど、こうも
短期間に店替わりするってことに驚いたわ。仕方なくこどもの城
の中のレストランで生ビールを飲んでやりましたよ。更にワイン
にまで流れて気分は居酒屋気分でございました。直江嬢も合流
したところで軽くゴキゲンさんのまま会場入り致しました。
シェイクスピアの『マクベス』をベースに宮藤官九郎さんが脚本
を書き、いのうえひでのりさんが演出をするってことでいつもの
新感線の作品よりは期待感が高くて、とは言え目当ての役者さん
は河野まさとさんだけだから客演が内野聖陽さんとか松たか子
さんとか森山未來くんだと言っても過剰な期待はしていなかった
のでした。で、開演。
セットが単純な分、大型スクリーンを使ってCGを多様してる演出
は効いてたな。違った城のCGが背景になることで場面転換がより
明確になってたし、歌唱シーンが多いのでどうしても伝えたい
歌詞を字幕で表現してたのも解かりやすかったし、じゅんがバイ
クに乗るシーンがあって流れていく道路のCGが実際に走っている
ように見える大きな会場故の利点とかも計算されていてホントに
目からウロコでした。その分、お金の掛け方が今までとは違って
ることを実感しましたね。
舞台装置も贅沢で、廻り舞台もあればせり上がり(下がり)も
あって単体で使っていても効果的だし、映像とのMIXもまた違った
空間を生み出していて、時空も空間も物語も次々と変化していく
ので全く飽きる暇がなかったな。どうしても新感線の舞台は尺を
埋める為かのような殺陣のシーンで飽きがくることがなくもない
んだけど、今作は殺陣のシーンがコンパクトに凝縮されてたのも
飽きる暇を作らなかった要因かも。
あとは要所要所に官九郎さんテイストが散りばめられているのに
気付いたり出来たりするからニヤニヤポイントが多いのもいい
ですな。グル魂の港カヲルこと皆川猿時さんが出てるんだけど
その役がカヲルさんを彷彿とさせる客を引かせるような台詞や
演技で、客観的には全く要らないキャラなんだけど官九郎さん的
には緊張と緩和の緩和としてどうしても入れたいっていう拘りを
感じました。『轟天VS港カヲル』で新感線ファンにも馴染みだっ
ていうのもあるかも知れないけどね…
それから‘和歌山の毒カレー事件’をモチーフにしたくだりが
あって、グル魂の歌にも♪ガレージ’98っていうのがある位に
官九郎さんが長いこと真須美容疑者を面白がってる感じがステキ
に感じました。今なら千鶴子容疑者を面白がってる気がするんだ
けどな。お子さんも産まれたから出産とか帝王切開とかに関する
台詞もあったりするし、たぶん食いついてると思うんだよね〜。
こんなに現実としてエロでグロなことはそうないもの…
全体的には20年前のメタル〜パンク〜イカ天ブームみたいな音楽
シーン&ファンの流れと200年後の未来がリンクして進んでいくん
だけど、当然歌唱シーンとかも多々あって内野さんも松さんも
森山くんも歌唱力には問題ないのです。ただタイトルが示すよう
にいつもの新感線の公演以上にメタル音楽を多様してるから観て
る側としては独特のハイトーンとかシャウトとかを期待してしま
うわけです。綺麗に唄われてもね…って感じがしました。
その不満を払拭する要因として冠くんがキャスティングされてた
んですかね!?冠くんは元・聖飢魔?構成員のルークがプロデュー
スしてたSo What?というバンドのボーカルだったのです。という
のは昨年のCRJの出演で知ったのですが、歌唱力とパフォーマンス
力があるボーカリストだという印象は持っていました。でも青山
劇場という大舞台でソロを披露するような実績は何もないボーカ
リストで、この抜擢具合は何なん!?という疑問は正直持ちました
よ。ウコリンは別として、一人位はメタル要員が居ないと成立
しない演目だものね。ってか冠以外スケジュールが空いてなかっ
たのかな?竹内光雄クラスでも良かった気もするけど…って全く
の個人的な意見ですけども。
衣装もツボでして、革にビスが付いてて裾が長いってだけでカッ
コいい〜!って思ってしまう思考に生育してきてますもんで、松
さんの衣装とか高田さんの衣装とかを観て「着てみた〜い!」と
思っちゃいましたよ。男性キャストに関してはフィット感が気に
なってしまうから北村有起哉さんが?1でしたね。北村さんは
『ウィートーマス』で初めて観て役柄が役柄だっただけに怖いっ
てイメージがあったんだけど、新感線のコミカルな演技も出来て
なおかつロックロックした衣装がとても似合っていたので印象が
良い方に変わりました。森山くんの細身に革テイストって感じも
ナイスでしたね。
だから余計に内野さんやじゅんや粟根さんのダボつき感がなんだ
かな〜って思ってしまったんだわ。特に粟根さんはいつもの冷血
なまでのキレ者っていうステキ要素が衣装によって半減した気が
しました。内野さんは主役だし、ホントに色々な表情を見せて
くれてとってもカッコ良かったんだけど難を付けるとしたら衣装
だけなんだな〜。デザインとか質感はいいんだけどフィット感が
正直イマイチだった。ロックはピチピチしてなんぼですから〜!
とは言え、ここ最近観た新感線の作品の中ではダントツに面白か
った。愛しの河野さんが最後まで死ななかったのもポイント高か
ったっす。ガンガン死んでいくのが新感線の舞台の中でホントに
最近は死ななくなって嬉しい限りです。客演が多くなる分、劇団
員の出番とか見せ場がどんどん少なくなっている今、最後まで
死なないっていうのはいのうえさんの愛情を感じるわ。特段に
目立つことがなくてもいいから最後まで死なないエッセンス的な
要素の役者で活躍し続けて頂きたいもんですわ。
カーテンコールになり、内野さんがとってもはしゃいでいたのに
軽くビックリ。落ち着いたオトナのイメージがあったので満面の
笑顔でキメポーズをとったりする姿が可愛かったな。程よきとこ
ろのカーテンコールで内野さんが挨拶されて客が納得してその後
の拍手を止めさせたのもステキな対応でした。さすがに今日は
昼夜公演でしたから早く帰るには最適な手段を選択されたのでは
ないでしょうか!?ナイスです、内野さん。
終演は休憩があったにしても劇場入りして4時間後とは…6時開演
で劇場を後にしたのが10時過ぎでした。劇場前で直江嬢と別れ、
そのままお姉さんと地元近くの駅まで移動し、帰宅。あ〜楽しか
ったけど疲れました。観てる側がこんなに疲れたんだから出演
してる人はもっと疲れるんだろうな。これからも頑張って欲しい
なと切に願う次第です。あと聖飢魔?のサポートメンバーだった
キーボードの松崎様が演奏陣で参加していて、とても楽しそうに
演奏されてるのを観ててとても嬉しかったんだけど、松崎様も
それなりの年輪を重ねていらっしゃるので身体に気を付けて頑張
って欲しいなと思いました。聖飢魔?信者にはとてもオイシイ
演目です。是非観るべし!
のお姉さんとよく行く店に行ったら店が替わっていてビックリ。
初めて行った時は小洒落たカフェ&レストランだったのが高級な
感じのロイホになってた時にも驚いたけど、また店替わりかよ!?
結局は18時オープンってことで入れなかったんだけど、こうも
短期間に店替わりするってことに驚いたわ。仕方なくこどもの城
の中のレストランで生ビールを飲んでやりましたよ。更にワイン
にまで流れて気分は居酒屋気分でございました。直江嬢も合流
したところで軽くゴキゲンさんのまま会場入り致しました。
シェイクスピアの『マクベス』をベースに宮藤官九郎さんが脚本
を書き、いのうえひでのりさんが演出をするってことでいつもの
新感線の作品よりは期待感が高くて、とは言え目当ての役者さん
は河野まさとさんだけだから客演が内野聖陽さんとか松たか子
さんとか森山未來くんだと言っても過剰な期待はしていなかった
のでした。で、開演。
セットが単純な分、大型スクリーンを使ってCGを多様してる演出
は効いてたな。違った城のCGが背景になることで場面転換がより
明確になってたし、歌唱シーンが多いのでどうしても伝えたい
歌詞を字幕で表現してたのも解かりやすかったし、じゅんがバイ
クに乗るシーンがあって流れていく道路のCGが実際に走っている
ように見える大きな会場故の利点とかも計算されていてホントに
目からウロコでした。その分、お金の掛け方が今までとは違って
ることを実感しましたね。
舞台装置も贅沢で、廻り舞台もあればせり上がり(下がり)も
あって単体で使っていても効果的だし、映像とのMIXもまた違った
空間を生み出していて、時空も空間も物語も次々と変化していく
ので全く飽きる暇がなかったな。どうしても新感線の舞台は尺を
埋める為かのような殺陣のシーンで飽きがくることがなくもない
んだけど、今作は殺陣のシーンがコンパクトに凝縮されてたのも
飽きる暇を作らなかった要因かも。
あとは要所要所に官九郎さんテイストが散りばめられているのに
気付いたり出来たりするからニヤニヤポイントが多いのもいい
ですな。グル魂の港カヲルこと皆川猿時さんが出てるんだけど
その役がカヲルさんを彷彿とさせる客を引かせるような台詞や
演技で、客観的には全く要らないキャラなんだけど官九郎さん的
には緊張と緩和の緩和としてどうしても入れたいっていう拘りを
感じました。『轟天VS港カヲル』で新感線ファンにも馴染みだっ
ていうのもあるかも知れないけどね…
それから‘和歌山の毒カレー事件’をモチーフにしたくだりが
あって、グル魂の歌にも♪ガレージ’98っていうのがある位に
官九郎さんが長いこと真須美容疑者を面白がってる感じがステキ
に感じました。今なら千鶴子容疑者を面白がってる気がするんだ
けどな。お子さんも産まれたから出産とか帝王切開とかに関する
台詞もあったりするし、たぶん食いついてると思うんだよね〜。
こんなに現実としてエロでグロなことはそうないもの…
全体的には20年前のメタル〜パンク〜イカ天ブームみたいな音楽
シーン&ファンの流れと200年後の未来がリンクして進んでいくん
だけど、当然歌唱シーンとかも多々あって内野さんも松さんも
森山くんも歌唱力には問題ないのです。ただタイトルが示すよう
にいつもの新感線の公演以上にメタル音楽を多様してるから観て
る側としては独特のハイトーンとかシャウトとかを期待してしま
うわけです。綺麗に唄われてもね…って感じがしました。
その不満を払拭する要因として冠くんがキャスティングされてた
んですかね!?冠くんは元・聖飢魔?構成員のルークがプロデュー
スしてたSo What?というバンドのボーカルだったのです。という
のは昨年のCRJの出演で知ったのですが、歌唱力とパフォーマンス
力があるボーカリストだという印象は持っていました。でも青山
劇場という大舞台でソロを披露するような実績は何もないボーカ
リストで、この抜擢具合は何なん!?という疑問は正直持ちました
よ。ウコリンは別として、一人位はメタル要員が居ないと成立
しない演目だものね。ってか冠以外スケジュールが空いてなかっ
たのかな?竹内光雄クラスでも良かった気もするけど…って全く
の個人的な意見ですけども。
衣装もツボでして、革にビスが付いてて裾が長いってだけでカッ
コいい〜!って思ってしまう思考に生育してきてますもんで、松
さんの衣装とか高田さんの衣装とかを観て「着てみた〜い!」と
思っちゃいましたよ。男性キャストに関してはフィット感が気に
なってしまうから北村有起哉さんが?1でしたね。北村さんは
『ウィートーマス』で初めて観て役柄が役柄だっただけに怖いっ
てイメージがあったんだけど、新感線のコミカルな演技も出来て
なおかつロックロックした衣装がとても似合っていたので印象が
良い方に変わりました。森山くんの細身に革テイストって感じも
ナイスでしたね。
だから余計に内野さんやじゅんや粟根さんのダボつき感がなんだ
かな〜って思ってしまったんだわ。特に粟根さんはいつもの冷血
なまでのキレ者っていうステキ要素が衣装によって半減した気が
しました。内野さんは主役だし、ホントに色々な表情を見せて
くれてとってもカッコ良かったんだけど難を付けるとしたら衣装
だけなんだな〜。デザインとか質感はいいんだけどフィット感が
正直イマイチだった。ロックはピチピチしてなんぼですから〜!
とは言え、ここ最近観た新感線の作品の中ではダントツに面白か
った。愛しの河野さんが最後まで死ななかったのもポイント高か
ったっす。ガンガン死んでいくのが新感線の舞台の中でホントに
最近は死ななくなって嬉しい限りです。客演が多くなる分、劇団
員の出番とか見せ場がどんどん少なくなっている今、最後まで
死なないっていうのはいのうえさんの愛情を感じるわ。特段に
目立つことがなくてもいいから最後まで死なないエッセンス的な
要素の役者で活躍し続けて頂きたいもんですわ。
カーテンコールになり、内野さんがとってもはしゃいでいたのに
軽くビックリ。落ち着いたオトナのイメージがあったので満面の
笑顔でキメポーズをとったりする姿が可愛かったな。程よきとこ
ろのカーテンコールで内野さんが挨拶されて客が納得してその後
の拍手を止めさせたのもステキな対応でした。さすがに今日は
昼夜公演でしたから早く帰るには最適な手段を選択されたのでは
ないでしょうか!?ナイスです、内野さん。
終演は休憩があったにしても劇場入りして4時間後とは…6時開演
で劇場を後にしたのが10時過ぎでした。劇場前で直江嬢と別れ、
そのままお姉さんと地元近くの駅まで移動し、帰宅。あ〜楽しか
ったけど疲れました。観てる側がこんなに疲れたんだから出演
してる人はもっと疲れるんだろうな。これからも頑張って欲しい
なと切に願う次第です。あと聖飢魔?のサポートメンバーだった
キーボードの松崎様が演奏陣で参加していて、とても楽しそうに
演奏されてるのを観ててとても嬉しかったんだけど、松崎様も
それなりの年輪を重ねていらっしゃるので身体に気を付けて頑張
って欲しいなと思いました。聖飢魔?信者にはとてもオイシイ
演目です。是非観るべし!
コメント