『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』@シアターコクーン。
今日はコクーンに『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』
を観に行った。劇場近くのお店で直江嬢の元同僚のお姉さんと
合流し、生ビール〜赤ワインと流れてゴキゲンさんで劇場入り
すると座席近くでなにやらピリピリとした空気が流れていて「?」状態だった。そんな空気もおかまいなしって感じでお姉
さんが近くに居たスーツ姿の人にチケットを見せて座席の案内を
乞うとやんわりと断られて更に「??」状態に。

なんとか自力で座席を確認し座席に着くと程なくして後ろの列に
見知った顔の方が着席された。高円宮妃久子様じゃないですか!?
ドイツでジーコJAPANを表敬訪問なさってましたよね!?なるほど
ピリピリした空気はSPが醸し出していたわけですね…そんなSPに
堂々と座席案内を乞うお姉さんの貫禄にはあっぱれですわ。で、
開演。

舞台がセンターに設定されてて、その舞台を取り囲むように客席
があるんだけど、どうせなら近くで観たいなと思ったので特設席
を選択したんで舞台が超近かった。出演は大竹しのぶさんに段田
安則さん、ともさかりえとSMAPの吾郎ちゃんという4人だけで
演出がケラさんです。吾郎ちゃんの舞台を観るのは2度目でSMAPの
中では吾郎ちゃん派の私ですが、取り立ててガッつく程ではなく
観れる機会があれば観とくか…っていうような程度だけど、至近
距離で観る吾郎ちゃんにはさすがにテンション上がったな。手を
伸ばせば触れそうな程だったからね。

大竹さんと段田さん夫妻の家に夜中に招かれた吾郎ちゃんととも
さか夫妻の会話が軸に展開していくストーリーでシンプルだから
こそ緊張感のある内容で、45分演っては15分休憩、45分演っては
10分休憩、そしてラストの45分というケラさんの悪癖の長過ぎる
という印象はなく最後までスリリングでした。

大竹さんの独壇場と言うか、エキセントリックなキャラクター
から始まって最後は女の弱さを見事に演じていて力の差は歴然
でした。段田さんも良かったんだけど、あんなに滑稽なまでに
エキセントリックなキャラに対等に勝負出来るのは萩原流行クラ
スじゃない!?と思ったよ。実にコントみたいだったもんな…まと
もに役者魂で立ち向かってたのは大損だったかも。

つまみ枝豆さん並みに顔が曲がってたともさかは頑張ってたけど
出番が他のキャストよりも少ないのが余計に力の差が目立って
しまって可哀想だったかな。しかし相変わらずの華奢な身体に
改めてビックリした。まちゃぴことの子供を産んでるとは思えな
いよ…っていうかまちゃぴこの後先考えない破天荒な思考を返し
て〜!って声を大にして言いたいけどさ。

舞台でのキスシーンって妙に生々しくて好きな役者の場合はドキ
っとしてしまうんだけど、大竹さんと吾郎ちゃんの度々のキス
シーンは純粋培養の吾郎ちゃんファンには衝撃的だったと思う。
いくら年上だとは言え「ひえ〜っ!」と思うような情熱的なもの
だったし。阿部サダヲさん純粋培養の私は『透明人間の蒸気』の
時の宮沢りえさんとの情熱的なキスシーンの度に「ぎょえ〜っ!
」と苛立っていたからね。

舞台が廻って視点がクルクルと変わっていくのが面白かったよう
に4者4様が喜怒哀楽を場面場面で表現して、最終的にそれぞれの
虚構が暴かれるという結末でオチは判ったんだけど、詳細までは
完全に理解出来なかったらしく、帰りの電車の中でお姉さんと
感想を言い合う中で「なるほど!」「あっ、そうか!」などと
気付くことが多くて感心致しました。ホントに同じ演目を複数回
観ないとダメな思考になってるのね…あ〜おバカさん。

そんなおバカさんですが、また次の観劇の予定を決めつつお姉
さんと別れました。ってかさ、外国の戯曲ってやっぱり受け付け
ないよね。ケラさんらしいBGMの選曲とか小道具の使い方とかは
納得したけど、全体として明確なケラさんワールドというよりは
大竹しのぶワールドで終始したかな。それはそれで主催者側と
しては正解なんだけども、小劇場パワーを利用されてるだけに
ならないといいなと思いますけども。

とは言え、久々にお姉さんに逢えて楽しかったっす。人間、何事
にも前向きが一番ですな。

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