『しあわせのつぼ』@ル・テアトル銀座。
主演が宮本信子さんに布施明さんということで母を誘おうかと
思ったんだけど東山さんのストレートプレイに自信が持てなくて
断念。「あんなヘタな人に夢中になってんの!?」と嫌味を言われ
たら今後の活動にも支障が出そうだったんでね。

会場入りすると予想通りの客の年齢層の高さに更に東山さんへの
不安が募った。たぶん東山さんを知らない人が多いだろうから
贔屓目では見てくれないわけで無様な姿を晒すのはカンベンして
欲しかった。この感情は『レ・ミゼ』を初めて観る時にも感じた
ことで『レ・ミゼ』に関しては結果オーライだったけど、果たし
て今回もそんなに上手くいくのかとても不安だったのです。

そんな気持ちを一瞬忘れさせたのが入場時に貰ったチラシの束を
ペラペラとチェックしていた時でした。‘野田地図’に三宅さん
出演ですと!?それも2ヶ月公演ですか…阿部さんの時もテンション
上がったけど三宅さんが続くとは!野田さんの作品は1回では理解
出来ないおバカさんの私なのでチケ獲りを頑張って2〜3回は行き
たいぜ〜!年末年始は三宅さんでGO〜!!だな。楽しみ、楽しみ。

違う意味でテンションが上がったままいざ開演。2列目という良席
で舞台までが近くて、そこに立つ東山さんも近くに感じてドキ
ドキ状態。しかし東山さんが台詞を言えば言う程、冷静になって
いく自分が居た。布施明さん演ずる国民的人気歌手の付き人と
いう役なんだけど真面目で声が大きい熱血漢という設定があまり
好みではなかったのね…頑張ってるのもすごく伝わってきたし、
ハンパじゃない台詞の量にもそれなりに対応してたし、やっぱり
才能のある人だなっていうのは実感したんだけどな。

まあ「田中さん」と「恵美さん」がごっちゃになって台詞を言い
直してたのは苦笑したけど、他のキャストの方々も少なからず
台詞を噛んだり言い直したりしてたから了解の範囲内なのかも
知れないけど。高ぶった気持ちを抑える為に「ビヨヨヨヨヨヨ〜
ン」って言ってる場面とか気が緩んだ時の表情とか強引にダンス
させられるシーンとかでツボに入る箇所は何度かあったので救わ
れましたかね。

ただ台詞で押していくには全体的に長いな〜って印象は持ちまし
た。ストーリー的にはコメディだから笑える場面も多々あって
ドダバタな展開もあってセオリーはちゃんと押さえてるんだけど
やっぱりパンチの効いた芝居ばかりを観てるから大人がゆったり
と観る芝居に物足りなさを感じてしまうのは仕方がないか。隣り
の席のサマオバは上演中に爆睡してたしね、ガツガツ観るのでは
なく心にゆとりを持って観るべき演目なのだと思いましたよ。

とは言え、観る前の不安からは解き放たれた気がしました。決し
て無様ではなかったし、これなら地方公演に出ても恥をかかない
で済むことでしょうよ。これをステップにして役柄を選べる立場
になって欲しいです…(←ポイズン吐いてます)

空席が気になったので買い足しも考えてたけど、あとは楽日だけ
でいいっか…という結論に達しました。とりあえず明日からも
頑張ってくれたまえ!DVDは買うからさ!!

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