『新春浅草歌舞伎』第2部@浅草公会堂。
雷門前で直江嬢と待合せしてたんだけど、修学旅行生やら観光
客やらでごった返していて居たたまれなくなった私は向かいの
観光案内所前に移動した。平日の昼間なのにこんなに混んでる
ものなのね…で、直江嬢と合流して浅草寺で初詣をすることに。
仲見世にも人が多くて自分のペースで歩けないので軽くイライラ
していると直江嬢がスイスイと人込みをすり抜けて行くので後に
付いていった。さすがは勤務先で慣れていらっしゃること。

無事にお参りを済ませ、おみくじを引くと「小吉」で微妙…‘待
ち人:遅くなるでしょう’だって。既に充分遅いんですけど〜!
そのままプラプラと公会堂に向かっていると浅草で活躍した喜劇
人達の写真が街中に飾られてるのを発見。由利徹さんとか内海
桂子・好江師匠とかコント55号とかなぎらさんとかの写真の中に
東八郎さんの写真があって、その胸元に小さく東貴博の写真が
貼ってあったのに苦笑…思いっきり七光りやん。

そんなプチ発見もありながら公会堂に到着。受付に獅童くんママ
が居て「心中お察し致しますわ…」と心の中で呟いていた。いざ
開演。今日のお年玉〈年始ご挨拶〉は客席から登場した亀鶴さん
でした。もう浅草キッドの玉ちゃんにしか見えないから笑けて
くるんだよね。客いじりが若干スベッた感は否めなかったけど
毎年役者さん達が何か仕掛けてくる傾向は歓迎致しますわ。

一幕は『義経千本桜〜渡海屋・大物浦』。新聞の劇評で知盛役の
獅童くんを絶賛してたので期待してたんだけど、その通りで非常
に良かったです。廻船問屋の渡海屋銀平役の時は荒々しい男前で
実は知盛だったってなった時は品が出て二面性をちゃんと感じる
ことが出来たから面白かったかな。でも全体的に長くて集中力を
持続することが難しかった。2部は昼食のこととか考慮しなくて
いいから長い演目になるんだね。

碇綱を身体に巻き付けて入水する場面も見せ場なのは理解出来る
んだけど「死ぬまでが長っ!」と歌舞伎を全否定してしまう自分
も居て、やっぱり歌舞伎は深いな〜と思ってしまいました。この
役も良かったけど、また狐忠信が観たいなと思うのは全てが新鮮
に思えた歌舞伎に回帰したい気持ちが強いのかもね…

二幕は『身替座禅』。登場しただけで笑いが起きた獅童くんが
演じた奥方玉の井役は愛之助さんなのでどんな感じになるのか気
になってたんだけど、やっぱり愛之助さんが登場したら笑いが
起きてた。でも愛之助さんの白塗り&お歯黒はおたふくみたいで
とても可愛らしくて「フフっ」て感じの短い笑いで、獅童くんは
完全に「クスクス、クスクス…」と長く笑われてたから獅童くん
の玉の井はやっぱり変だったんだわ。あんなに怖い女形は有り得
ないもん。まあ面白かったからいいけどね。1部の時は獅童くんの
怖さしか印象に残らなかったけど、今回は冷静に観れてとても
面白い演目だと感じました。

今日は楽日なので今までならその時の演目の中でイチオシの役の
扮装で登場するんだけど、さすがに愛之助さんが玉の井から権太
になる時間がなかったようで『身替座禅』のままの扮装で、絡ま
ない獅童くんと七之助くんと途中までしか出番がなかった亀鶴
さんが紋付姿で登場し、ご挨拶してくれました。獅童くんは「お
騒がせしないように気を付けます」とのことでした。早く諸々
片付くといいんですけどね。

獅童くんが男女蔵さんが居ないことを指摘し、呼び込むと花道
から玉の井の扮装で男女蔵さんが登場し大爆笑。獅童くんより
怖いよ〜!獅童くん曰く「男女蔵兄さんから貸してって言われて
さ…」と獅童くんの衣装をそっくり男女蔵さんが来て登場なさっ
たようで、愛之助さん扮する玉の井と勘太郎くんを挟んでの3ショ
ットは笑えたな。勘太郎くんは「男女蔵さんは腰を痛めて楽日の
ご挨拶には出ない」と聴かされてたそうでサプライズに驚いてた
姿もまた笑えました。こんなイタズラを仕掛けてる感じも浅草
歌舞伎らしくていいですな。

終演後、直江嬢が以前行ったことがあるという雷門近くの蕎麦屋
で天ざるを頂きました。小海老の天婦羅に温かいツユが個人的に
新鮮でウマウマでございました。食後、直江嬢と別れ帰宅。また
来年も浅草歌舞伎は行っちゃうな〜、たぶん。もう少し深く歌舞
伎に触れたい気持ちもあるけど状況次第かと思われます。しつこ
いようですが諸々早く片付いて欲しいもんですな。

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