に向かいました。先週のコピスみよしでの邦楽維新の時に「F1の
影響で周辺のホテルが全然取れないらしい」とか「東名は渋滞
するだろう」とか散々三橋先生が不安を煽ってくれたので慌てて
調べてみたらF1のスタートは1時30分で終了が4時前ということ
で6時開演の私達には全く影響がないことが判明。というわけで
余裕で1時30分待合せに変更しての出発となりました。
東名を慎重に走っていたんだけど、あいにくの雨で全く富士山の
姿が見えずかなりガッカリ…本日の富士市行きは道中の富士山が
楽しみのひとつだったからね。
順調に富士I.Cを降りて、ほぼ1本道を直進したら会場に到着して
しまいました。なんて便利なんざましょ。まだ開演まで時間が
あったので駅周辺や漁港の方まで行ってみたけど何も目を引く
ものがなく、それならば食を満たすしかない！ということでお隣
の富士宮に行って焼きそばを食べることにしました。
富士宮駅はとても可愛いひなびた駅でした。雨が小降りになった
ので近くの駐車場に車を停め散策することにしたのですが、駅前
の商店街が予想外にこじんまりとしていてすぐに散策が終了。
イメージ的には焼きそば効果で大々的な活気がある商店街なのか
と思っていたので拍子抜けしてしまいました。とあるレトロな
感じの喫茶店に入り、ミックス焼きそばをオーダー。店内中央に
ある鉄板付のテーブルで手馴れた手つきのおかあさんが豪快に
調理してくれました。
味はもちろんウマウマでした〜！富士宮で焼きそば喰ったど〜!!
大満足で富士宮を後にし、富士市文化会館ロゼシアターに戻りま
した。ここもまたバブリ〜な雰囲気で立派なホールでしたよ。
新幹線のある時間に終演しないといけないらしく開演時間ジャス
トにスタート。やれば出来るんじゃん！今回の邦楽器は三橋貴風
氏の尺八と沢井比河流氏と外山香氏の筝です。
まずは外山さんの古典の演奏からです。筝は何度か参戦されてい
る楽器だけど今までに聴いたことがない音色と曲調ですぐに引き
込まれてしまいました。この後のMCの中で言ってたんだけど
♪鳥のようにというタイトルだそうでめちゃくちゃカッコいい曲
でした。
その後、三橋先生と沢井さんが一緒に演奏なさって沢井さんの筝
の音色が低音が利いてて奏法もダイナミックでまた引き込まれて
いました。こんな筝もあるんだね…沢井さんはロン毛の金髪で
見た目もパンチがありましたし、また邦楽器に驚かされました。
またも早い段階で閣下が登場し、ますます集中力UP。今回の朗読
は新作で『新説・竹取物語』でした。まさか本場所以外で新作を
おろすとは…冗談で「筝だから‘春琴抄’だったらどうする!?」
って言ってた位、再演だと思ってたから嬉しい誤算です。
新説と謳っているだけあって基本は『竹取物語』だけど、『鶴の
恩返し』の要素だったり『織姫と彦星』の要素だったりが入って
きて途中で「これ何の話だっけ？」と混乱する部分もあったけど
睡魔が襲う暇もない程に展開が速くてある意味助かりました。
朗読が終わり休憩を挟み2部に突入しました。あまり好きではない
♪満月の夜の選曲に軽く引きましたが、MCで興味深い話が沢山
聴けたので許しましょうか。沢井さんは元々ヘビメタバンドで
ギターを担当されてて、お父上の沢井忠夫氏から沢井筝曲院会長
を継承したという経歴の方だそうで金髪の所以が理解出来ました
し、今まで観た流派よりは最近の流派なので奏法にも独創性が
あるみたいです。ホントにこんなに退屈しない筝の演奏は今まで
経験したことないもんな…
沢井さんのバンド‘メフィスト・フェレス’の曲を閣下が歌った
んだけどバリバリのハードロックで盛り上がりました。途中で
沢井さんが筝の爪を付けたままエレキギターをギュインギュイン
弾き始めた時が最高潮でした。家元なのに〜!?三橋先生のプロデ
ュース力にはいつもながら感心させられるけど、邦楽器奏者の
イメージを毎回覆してくれるというか頭の柔らかい人が多いこと
を教えてもらってる気がします。
閣下の拍手でアンケートによると今回、初めて邦楽維新を観ると
いう客が6〜7割を占めていたし客層も老若男女だったので、邦楽
維新の楽しさとか邦楽器奏者の新しい魅力とかを感じてもらえた
ら富士市まで来た甲斐があったってもんですな。大拍手の中、
終演を向かえたので十分意図は伝わった感じでしたけど。
すっかり雨は止み、東名をぶっ飛ばして2時間掛からずに東京駅に
到着。ゆきさんと別れる時に運転のお礼にと赤ワインを頂きまし
た。わ〜い！嬉しい、嬉しい。また年明けの邦楽維新本場所も
一緒に行きましょう。無事に帰宅し、閣下のライブDVDを観ながら
飲酒タイム。いやあ心地良い疲労感でございます。この距離位の
遠出はエエね…今日も閣下に鋭気を頂き感謝。
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