『座頭市』@新宿コマ劇場・3回目。
久々に電車で新宿駅に降り立った。出口の記憶が曖昧でホーム
を延々と歩いて東口に向かっていると『舞妓Haaaan!!!』のDVD
の宣伝のポスターがデカデカと掲載されてるのを見てちょっと
だけテンションUP。でも地上に出て人混みを目の当たりにして
軽く凹む…この人混みが嫌でいつもは車で来ているもんでね。

イライラしつつもいかにもって感じの人が普通に警官から職質を
受けている怪しげな光景を眺めながら「やっぱここは歌舞伎町
だぜ…」と妙な感心をしていた私でした。コマの前で直江嬢の
元同僚のお姉さんと落ち合い、そのまま隣の居酒屋で軽く飲食を致しました。
ご機嫌さん状態で会場入りし、いざ開演。今日も空席が目立って
たけど私の席の前の列に『キャバレー』繋がりなのか松雪泰子
さんがいらしてました。

昨日のWOWOWの撮影の呪縛から開放されたかのように今日は役者
さん達が活き活きとしてるように見えました。賭博場のシーンで
阿部さんが笑いを取るんだけど、今日はアドリブ満載で他の役者
さんが含み笑いをしてた程に弾けてて声を出して笑ってしまい
ました。どこにそんな余裕があるんでしょうか!?ホントに素晴ら
しい役者さんですわ。

松浦さんも何事もなかったようにスラスラと台詞が出てたし、翔
さんも噛まなかったし、飲酒してたのも手伝って重箱の隅をつつ
く様な気になる箇所がなかったのが良かったです。やっぱり作品
自体が人間臭くてじっくり観察すると深いメッセージが込められ
ていることが理解出来る単純なお話なんですわ。でも無知は怖い
わね…『座頭市』ってネームバリューに対抗しようと肩肘張って
観てる内は本質には届かないものなんだと実感。まあ逆に武さん
や今回の三池さんがリメイクしようと思った度胸と自信に感服
したけれどね。

で、ハコを空けてみたらこの集客率ってやっぱり納得出来ないや
。翔さんと相対する竜之介役の遠藤憲一さんは大人のカッコよさ
に満ち溢れててステキだし、モデル出身のRIKIYAさん演ずる蘭丸
役は女形という微妙な感じが若干伝わり難かったけど体当たりな
感じがよく伝わってきて頑張ってたと思う。映画『阿修羅のごと
く』が東京国際映画祭に出品された時の舞台挨拶で初めてRIKIYA
さんを観て「なんて生意気なヤツなんだ…」と役柄とも重なって
思ってたから違う一面を見せてもらえて新鮮に感じたのでした。

他にも回数を重ねたら発見出来る箇所があったと想像出来ますが
今日で打ち止めでございます。リピーター割引が利くならあと1回
は普通に観れたのが残念です。まあこういう公演って地方に行っ
た方が客の入りが良くなる場合があるんでいい方向に進むことを
期待して会場を後にしました。

お姉さんも楽しんで頂けたようで感想を言い合いながら帰路に
着きました。今度コマに行くのは何時かはわかりませんがいい
機会を頂けたと思ってこの作品を観れたことに感謝したいと思い
ます。

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