『ぼくとママの黄色い自転車』@川崎チネチッタ。
『ぼくとママの黄色い自転車』@川崎チネチッタ。
今日は阿部サダヲさんが出演されている『ぼくとママの黄色い自転
車』という映画を観に川崎に行きました。何故川崎かと言いますと
初日舞台挨拶が新宿と品川と川崎であるんだけど、ぴあのプレオー
ダーで川崎が唯一当たったからなのでした。故障車渋滞に遭いつつ
も高速を飛ばして無事に到着。ライブハウスの方には何度も来てる
けどチネチッタの方は初めてなので若干戸惑いましたが、何とか
ドリンクを購入して座席に滑り込みました。

いざ上演がスタート。天才子役の武井証くんが主役で、お母さんに
逢いに行く為に愛犬と自転車で旅に出るというストーリーで子供+
動物というテッパンのアイテムに実は観る前からちょっと引いて
ました。何となく「安易だな~」って思っちゃったんだよね…。
更に武井証くん=『いま、会いにゆきます』という獅童くんと竹内
結子が出逢った映画を思い出させて正直彼には罪はないんだけど良い
イメージがないのも手伝ってましたかね。心の狭い人間でスミマセ~ン。

でも観始めて段々とストーリーの中に引き込まれていきましたよ。阿部さんが証
くんのお父さん役なんだけど全然普通の役で物凄く新鮮でした。あんなにテンショ
ンの高い演技が出来る人が苦悩する抑えた演技をしているギャップがたまらなかっ
たですね。ホントに愛に溢れた役で鈴木京香さん演じる奥さんに対しても証くん
演じる息子に対しても温かくて優しく接していて深い愛情が伝わってきました。
やっぱり阿部さんは素晴らしい役者さんだと改めて実感しましたね。

それでも基本的に作品を素直に観れない性質なので若干屈折した気持ちで観ていた
為に子供の純粋さだったり、旅の道中で触れ合う人々の親切心だったりに「そんな
わけないやろ…」と大木こだま師匠ばりのツッコミを心の中で入れてたんだけど
メインイベントであるお母さんとの対面の場面があまりにもシビア過ぎて混乱する
息子の証くんの演技がダイレクトに自分の中に入ってきて思わずグッときてしまい
ました。それまでがあまりにトントン拍子にコトが進んだり、愛犬のアンがめっ
ちゃ可愛かったり、小豆島の風光明媚な感じとかを押し出してたりと明るい雰囲気
で進んでたからある程度の想像はしてたけど、それ以上のギャップに完全にハマリ
ました。そうくるか~!?

でも残酷な現実を受け止めて成長する子供の姿を自然に描いていて納得の結末で
ございました。何度か涙腺崩壊のシーンがありましたが隣席の客が途中からずっと
泣きっぱなしで「もうここで泣く?」と軽く引いた経緯がありまして泣くモードに
までは至らなかったです。ほとんど最近は泣く機会がないので久々の機会だと思っ
たんですけど残念でした。いや~でも感動的な作品であったことは確かですよ。
クスっと笑えるシーンもあって私のように屈折した人でなければ充分に楽しめる
作品だと思いました。

終演後、証くんと鈴木京香さんと阿部さんと河野圭太監督が登壇されてお目当ての
舞台挨拶が始まりました。阿部さんは三つ揃えの紺のスーツ姿で登場して見慣れて
ない感じにドキッとしてメロっとしました。革ジャン姿が好きだけど、ちゃんと
した姿もカッコいいっす。髪が伸びてて妙な七三具合に苦笑しましたが大阪以来の
生・阿部さんにテンションが上がりました。

阿部さん曰く「イメージで振り切れてる役という印象がある中で今回のような落ち着いた役は嬉しい」とのことでした。阿部フリークとしては「その通り!」と思い
ましたからホントにナイスキャスティングですぅ。自転車の前カゴに愛犬・アンを
乗せて走るシーンはアンの重さでハンドルがグラグラしてしまうので証くんが米袋
を自転車の前カゴに載せて練習してたって話から「その米は無洗米ですか?」と
阿部さんが真顔で尋ねて笑いを取ってた姿はゴイスでした。やっぱり終演後の舞台
挨拶だったから客席のテンションがしんみりしてたので一気に場が和んで流れてた
空気が一変しましたよね。それからは客席の反応も良くなって会場内に温かい拍手
の音が溢れてました。

鈴木京香さんはホントに綺麗で透明感があってTHE 女優というオーラが出てました
けど真面目な方のようでトークはイマイチ盛り上がってなかったかな…まあ笑いを
要求されてない立ち位置ではありますけども。証くんも発言が優等生コメントで
どこまでも屈折してる私は正直イラっとしましたけど見た目がカワイイから許す!
でもどんなオトナに育っていくんだろうね!?

司会の方も確実に笑いにもっていってくれる阿部さん頼みな感じで何度も話を振っ
ていて、それに応えて頑張ってた阿部さんを観れて良かったです。かなり笑わせて
頂きました。あっという魔に舞台挨拶終了。川崎まで来た甲斐が充分ありました。
秋にも阿部さん出演の映画の公開が控えているので全く映画に興味のない私ですが
今年は映画館に行く機会が増えそうです。というわけで『ぼくとママの黄色い自転
車』は何だかんだ言って面白かったですよ。

コメント

nophoto
Bruno
2013年1月29日17:28

It’s really great that people are sharing this infroatmoin.

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