『シダの群れ 第三弾 港の女歌手編』@シアターコクーン。
岩松了さんが描く任侠シリーズである『シダの群れ』。第一弾に
阿部サダヲさんが出演してたので観たんだけど、第二弾には出て
なかったので観てなくて、第三弾に再び阿部さんが出ることに
なって20日が初見で本日が2度目の観劇となりました。初見の時
に何も情報を入れないで観たら人物相関図がチンプンカンプン
で、第一弾からの続き物だっていうことを理解して休憩時間に
すぐパンフを購入して復習してました。いろんな組事務所の
名前が登場するから整理出来て良かったです。

阿部さんが演じる森本は第一弾で失踪しちゃって、その後が描かれているので
シチュエーション的にも出演者的にも市川実和子さん以外は第二弾からは新しく
なっていて小林薫さんに吹越満さん、豊原功輔さんに小泉今日子さんという豪華
メンバーは圧巻でした。特にキョンキョンの儚さを秘めたやさぐれ感がカッコ
良かったな。歌手の役だから歌唱シーンに説得力があるし、ラストで阿部さんと
一緒に歌っているシーンが超シャレオツだったの。やっぱりイイ歳の取り方して
るな~って素直に思えちゃうのがゴイスだと思いました。

任侠を描いているのでハジキをバンバン撃つシーンがあって初見の時は油断して
何度もビクッ!となってたけど、今日はハジキを持つ役者さんを把握出来てたから
心の準備が出来てそんなにビクッ!とはなりませんでした。それでもハジキの音は
緊張感が増しました。ある意味、緊張と緩和の演出なんでしょうね。

まあ撃たれたことで死んじゃうキャストが多い中、第一弾・第二弾に出ていた
風間杜夫さんは第二弾で死んでしまって第三弾では水野という役名は登場した
けど本人は登場出来ないから森本は生き延びたので続編に出る可能性が大だから
ホッとしました。また森本という役がキレ者だけど純粋という謎を秘めてる設定
なので物語が広げ易い気がするのでね。

音楽監修がエミ・エレオノーラさんで出演も演奏もされていて何だかんだ繋がっ
ていくもんだと実感しました。飄々とした演技のエミちゃんが可愛かったけど、
SAXとトランペットという管楽器を入れる感じが納得でした。

基本は跡目争いを中心とした設定勝負で生演奏の楽団のバリエーションを広げて
いけば続編はある程度続けることが出来そうなので、私が好きな役者が関われる
シリーズが作られることを期待したいと思います。

因みに今日の客席に松尾スズキさんとりょうさんがおられて挨拶されていたのを
見た後に両者が出演される舞台のチラシを見て納得しましたとさ。この後は地方
を周るみたいなので分かり辛い内容かも知れませんが予備知識を携えて劇場に足
を運んで頂きたいと思います。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索