15日が初見で、本日が2回目の『鎌塚氏、振り下ろす』でございます。
三宅弘城さんが主演で『鎌塚氏、放り投げる』から始まり、『鎌塚氏、すくい
上げる』と続いて、第3弾が『鎌塚氏、振り下ろす』なのです。3作通じて三宅
さん演じる‘鎌塚アカシ’という執事が繰り広げるお話なんですが、適度に3作とも
ストーリーやキャストが繋がっていて3作観ている私にはたまらない展開なんだ
けど、今作だけ観に来た人でも十分に楽しめる内容になっていて構成が素晴らし
いと思いました。

『放り投げる』の時に登場した堂田男爵家の片桐仁さん演じる‘堂田テルミツ’と
広岡由里子さん演じる妻の‘堂田タヅル’が再び登場したんだけど相変わらずパン
チが利いていて面白かったな~。『すくい上げる』の時は広岡さんしか出てなく
て若干弱い気がしてたので、お二人が揃った時の破壊力を改めて感じることが
出来て嬉しかったです。仁さんが唇の周りを黒色に縁取りするメイクしてたのに
「細かっ!」と思ってニヤニヤしちゃったし。オチに繋がる大盛り上がりのシーン
での熱演が会場を大爆笑させていて圧巻でした。第4弾があるならば是非とも
‘堂田夫妻’に登場して欲しいと切に願いますわ。

広岡さん同様、3作とも出演されている玉置孝匡さん演じる‘宇佐スミキチ’のウザ
さも良かったです。安定感があるんだよな~。でもキーになる一言が重いという
か、今回も庶民の立場から筋の通った姿を一瞬見せるのに救いがあってホッと
するのね。作・演出の倉持裕さんの優しさなのか、鎌塚シリーズには根っからの
悪い人は出て来ないから観終わった時にほっこりした気分になれるのかな。

今回初登場の‘中之院レイジロウ’を演じる北村有起哉さんは『ウィートーマス』
という芝居で三宅さんと共演されていて、その芝居を観てから気になっていた
役者さんではあるんだけど、今作では‘鎌塚アカシ’を拒否する立場のご主人様の
役だったので「何か嫌な感じ…」と思いながら観てたけど、最後は優しくて冗談
を言えるご主人様に代わってクスっと笑える感じが良かったの。

同じく今回初登場の‘鎌塚アカシ’の父である‘鎌塚フリオ’を演じるベンガルさんも
流石だなと思ったんだけど、「完璧な執事」であるはずなのに適度なポンコツ
具合だったり、逆に達観した意見を言ったりと振り幅が広いんだけど終始ブレて
ない演技をされてました。台詞がないところでも動きや目線だけで笑いを取って
たのもゴイスだと思いました。

『放り投げる』の時にともさかりえさん演じる‘上見ケシキ’と、『すくい上げる
』の時に市川実和子さん演じる‘安友ミカゲ’と‘鎌塚アカシ’のほのかな恋バナが
描かれているんだけど、『振り下ろす』では再び‘上見ケシキ’が登場して父・
‘フリオ’を巻き込んでの結婚話が出るんだけど結果的にうやむやになって一安心
しました。ともさかさんのイメージがまちゃぴこ(河原雅彦氏)絡みで悪い感じ
になってるので、大好きなキャラの‘鎌塚アカシ’に絡んで欲しくないのよね。
市川さんには何の悪いイメージはないけど、やっぱり‘鎌塚アカシ’には絡んで
欲しくないんだけど今作の中で「2年間同じお屋敷で一緒に働いてたけど何も
なかった」という趣旨の台詞があったので「消えたな…」と思ったら‘ケシキ’の
今後の存在感が増した気がして怖くなりました。

今回も大満足で終演を迎えて、カーテンコールで三宅さんのピースサインを観て
大満足で会場を後にしました。パンフとポスターを購入しようとしたらポスター
が完売していて軽く引きました…初見の時に買っとけば良かったわ。
そんなこんなで首都高を愛車でぶっ飛ばして帰宅。

今後、地方公演に出る『鎌塚氏、振り下ろす』ですがホントに面白い内容なので
お近くに来た際には是非観て頂きたいです。単純な笑いが満載でございます。
観ないと損ですよ!


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